<セラを改造しよう> 

改造no.59/セラのメーターをELメーターにする・(By ぴえ@001)

 今まではセラのメーターを小技改造として、バルブを交換して明るさをアップしたり、
 ステッカーを貼ったり、針を赤くしたりという方法で手を加えてました。
 (詳しくはセラを改造しよう メーターの電球を明るくするメーターを加工する 参照)
 しかし、個人的には物足りない気持ちがずっとしてました。
 そこでメーターの定番改造ですが、ELメーターにする決心をしました!
 他車の場合、社外品のELメーターキットが市販されていますが、セラでは存在しません。
 苦労しましたが、自作でセラ用ELメーターを作ってみました。
 今回はその装着レポートを報告したいと思います。

 取り付け内容

作業内容としては
・ELを加工してメーターに装着できるようにする
・メーターを分解する
・ELに貼る目盛りのデザインをする
・すべてを組み立てて、完成させる
・針を付けて、調節を行う

 このような作業内容ですので、早ければ数時間で完成、長いと1週間〜1ヶ月以上かかります、、、。
 メーター分解、EL制作などは簡単ですが、メーターのデザインを考えるのに時間がかかるのと、
 針の調節に苦労します。デザインもパソコンのソフトが使えないと苦労します。
 この作業をするのに、予備のメーターがあるとベストです!

かなりの注意事項!
メーターの針を抜くと、確実にずれてしまいます。
0で抜いて、0の位置で戻せば大丈夫だと思っていても、実際は
駄目です。
純正のメーター以外に社外メーターがあるなら、完成後に針の調節が可能ですが、
社外タコ・スピードメーターがない方は
メーターの針を絶対に抜かないでください

注意!
 メーターを分解する為に、完成後にメーターが動作しない可能性も出てきます。
 作業に自信がない方はショップ等で行ってください
 (ワンオフのメーター作製を行ってくれるショップも多数あるようです。制作費は5万〜10万のようです)

メーターを分解する

 さて、まずはメーターを分解します。車体からの取り外し方法は、
 「セラのメーターの加工しよう」を参照にしてください。

 外したメーターを分解します。
 かなりギリギリのところまで分解する為に、ネジなどを紛失しないように注意してください。
 またメーター針を外す作業があります。これはかなり危険*です
 (針を外してしまうと、取り付けた際にメーターが狂います)
 外す前に、きちんと針の位置を覚えておきましょう(特に燃料計の位置)
 もしくは、針を外さないで作業をする事をおすすめします。
 (針を外さないでELを貼り付けるのはかなり困難かも知れません。
  方法としては、ELパネルに切り込みを入れて針を抜かないで上からかぶせるのです)

ノーマルメーターです
まずは透明なカバーを外します。
裏側のネジと時計調節のネジを外します

ちなみにセラのメーターは前期と後期で異なります。さらにATとMTでも異なり、ABS装着車・非装着車も異なります。
今回は、後期・AT・ABS付きを使用しました


セラのメーターパネルは左右2つに分かれています。
まずは針を4本とも外します。
引っ張れば外れますが、気を付けないと折れますので作業の際は注意してください。

針が外れましたら、まずは右側のパネルを外します。接着剤のようなもので付いてますので、こちらも引っ張れば外れます。


写真は左右とも外した状態です。
(試しにスピードメーターも外してました)


この状態でカバーを取り付けてみました。
スケルトンメーターの完成です!?(笑)
これも面白いかなーと思いましたが、速度も回転数も分からない状態なので、やっぱりEL制作を続けたいと思います

外したメーターパネル裏側です。
写真で分かるとおり、白く印刷されています。この印刷によって光の強弱を調節しているようです。

だったら、この白い部分を削れば明るくなるのでは?と紙ヤスリで磨きました。
(結果、とても明るくなりました)
でも今回は上からELパネルを貼り付けるので意味はありません、、、。

上記で外したメーターパネルをスキャナーで読み取ります。
寸法が100%(現物と同じ寸法)となるように設定して読み取り、あとは自分の好きなデザインを制作します。
Photoshop等のレイヤー機能を使えば、読み取った画像を下敷きにして新しい文字盤の作製が楽に出来ます。
そのデザインしたものを透明なシートなどに印刷して、一部をカットして、それをEL板の上から貼り付けます。
その方法に関しては、ここでは説明を省きたいと思います。
頑張って世界に1つだけのセラ自作メーターをデザイン作製してください。

 ELの用意

ELシートの用意をします。
ELディスプレイとは腕時計などのバックライトなどに使用されている発光するシートです。自由な形にカットして使用が可能です。
色々なクルマで、ELメーターを自作した方のホームページを見てみると、
ネット通販にてELとインバーターを購入して組み立てている方が多いみたいです。
昔はELといったら緑色が定番でしたが、今ではオレンジ、ピンク、紫なども市販されているようです。

秋月電子通商
http://akizukidenshi.com/
ELメーター制作に必要なものの一例
ELパネル+専用インバーターセット 2300円 
スイッチング電源キット出力4Amax、HPH12002M(ペア品) 700円? 1セット
小さなケース(100円ショップ等で購入可能)
透明なシート(メーター文字盤の印刷用)

私も注文しようと思っていたのですが、組み立てる時間がなく断念。
一番早いと思ったのが、他車用の社外品ELメーターを流用することです。
元々セラ用のELメーターキットなんて売ってませんので、形が似ているものを使って制作する方法です。
これですと、すでに12Vに変換してあるので、電源の取り付けがとても簡単です。
一番の問題としては、セラのメーターと同じ形状のクルマのELメーターキットを探さなければなりません。
そこで、すっごい時間をかけて探しました。
家にあるクルマのカタログを全部見たり、大きな中古車屋に行って似たようなメーターを探したり、、、、。
似たようなメーターをしていても、ELメーターキットが販売されていないといけません。
そこで見つけたのが、意外なクルマでした。

今回用意したELメーターキットです

なんと、スズキ WAGON R用です!

このスピードメーターがセラと似ているサイズだと思ったのです。
チャレンジして購入してみました。


これをセロハンテープで借り止めします。
心配していたサイズもジャストで、
位置的にも大丈夫のようです。
(走行距離数の穴位置もピッタリと同じでした!!)

元々のELメーターには目盛りが付いているのですが、個人的に好きになれず。
剥がすことにしました。

自分でデザインするには、透明なシートを用意します。今回は市販されている「フィルム透明ラベル」を購入してきました。この上にパソコンでデザインしたものをインクジェットで印刷して、ELパネルの上に貼るだけで完成です

上記のワゴンR用ELパネルの続きは、Club SERAメンバーの方に引き継ぎされました。
完成が楽しみです!
で、ぴえ自身は、さらに他車のELパネルを購入しました。
今度はワゴンRではありません。何の車種を流用したかはご想像にお任せします(笑)
300車種ぐらい探した結果、このELパネルがセラのメーターとほぼ同じサイズ、位置だったのです。
しかもELの色の切り替えが可能で、青色・緑色の切り替えと明るさの調節も可能です。
スピードメーターの目盛りもまったく同じ(ただしマイル表示がメイン)
タコメーターの目盛り位置が少し異なりますが、針の調節で解決します。
ELパネルを両面テープを使用してメーターに貼り付けました。
サイズがピッタリ!!!
この時点ではまだ針を装着していませんが、雰囲気が出てきました!

針を付けて、とりあえず完成です!

このあとに針の調節が必要になるので、
透明なカバーを付けない方がよいです


これが光度の調節スイッチです。
これによりELの明るさを調節します。
ダッシュボードに穴を開けて取り付けます。

ここで点灯テストを行ってみました。仮接続して、部屋を暗くします

おぉぉぉぉ〜〜〜〜光った!(当たり前ですが)初めて光った時はめちゃくちゃ感動しました。

 セラに装着作業
完成したELメーターをセラに装着しましょう!

ELメーターのインバーターの配線を接続します。
メーター配線のイルミ、マイナスに接続しました。
今回はエレクトロタップを使用しました

他の配線を接続します。
ELメーターの配線、純正メーターの配線、スピードメーターケーブルの順に作業を行うと楽です。

メーターを固定します。
ネジ3本で固定です

メーターフードを装着して完成です!


 針の調節について

上記のように、メーターをセラに装着が終わりましたら、次はメーター針の調節を行います。
注意書きにも書きましたが、針を外すと確実に狂います。
0で外して、0の位置で取り付けたつもりでも、実際は狂ってしまっているのです。
私は完成してから気が付いたのですが、ELメーターにすると、EL板の分だけメーターパネルの厚みが増す為に、
針に干渉してしまうのです。そのために針が動かなくなってしまいます。
取り付け時は動いたけど、走行中に針が止まった、、、、なんて可能性も高いです
(私も初めて装着した時、高速走行中に針が80km/hの時点で固定されてしまい、何キロで走行しているか不明な状態に、、、)
ポイントとしては、針の差し込みは奥まで差し込まず、軽く差し込むのがポイントのようです。

調節方法(一般的の方法)を説明いたします。
(注意:これらの方法は一例です。実際にこれらで正確に調節できるとは限りません。作業は自己責任で行ってください
まずはメーターの透明カバーを外した状態で、メーター本体をセラに装着します。
(配線を接続します。メーター固定のネジ3本は閉めなくても可)
この状態ですが、簡単に針の取り外しができます。

スピードメーター 別途社外品スピードメーターが必要です。ネットで調べてみると「走行中にデジタルメーターを見ながら針を接続する」と
         いう方法が多いようですが、かなり危険です(T.T)
         私の場合はとりあえず針を軽く装着して走行。デジタルメーターの速度を見て、純正メーターとの違いを確認します
         そして停止時に針を外して、ずれている分だけ調節します。この繰り返しをして、正確になるまで調節を行いました。
         注意!純正スピードメーターが狂うと車検に通りません!
タコメーター 別途社外品タコメーターが必要です。こちらは停止時にエンジンを付けて、社外品のタコメーターを見ながら針を取り付けます。
       何度かエンジンを付けたり、消したりしながら調節を行っていきます。
水温計 こちらは、メーターを取り付けて、一度エンジンを付けます。そして切ります。そして1分ほど待ちます。
    ガソリン計と違って、エンジンOFF時に一番下まで下がっていくのです。
    その為、エンジンOFF約1分後ぐらいに、針を一番下の状態で取り付ければOKです。
    本来は別途水温計メーターを装着して、そちらを見ながら調節を行う方が正確です。
燃料計 こちらはガソリンスタンドに行き、満タンにします。満タンにしたら針を一番上の状態で取り付ければOKです。
    燃料計の針が狂って、走行中にガス欠、、、なんて事が起きないように注意してください。
    (もし針が狂っていても、ガソリンが空になったらエンプティーランプが付きます)

安全なところで走行を行い、針が動くかを確認して、狂いがなくなれば、透明なカバーを取り付けて完成です!
 装着完了

針の調節も終わり、無事に完成です! 昼間と夜の状態を撮影してみました。


昼間の状態です
昼間はホワイトメーターとして活躍します


昼間の状態で点灯してみました
昼間はさすがにELが目立ちません。なんとなく光っているような、、、


夜の点灯状態です
こちらは『グリーン』です。奇麗!


夜の点灯状態です
こちらは『ブルー』です。こちらも奇麗!

この改造を企画してから、実際に完成するまでに時間がかかりました(^_^;)
完成して、光った時の感動はすごかったです。
私の場合は予備のメーターを購入して、それを使って加工を行っていたので通常にセラを使用する事が出来ましたが、
予備がない方は十分に注意して作業を行う必要があります。
リスクが高い作業なので、あまりおすすめできないのが本音です。
またEL自体には寿命が有り、約5000時間で切れると言われています(使用方法によってさらに短くなります)
次はオプティトロンメーター作製かな!?(すでに最新のクルマのオプティトロンメーターを購入してきて分解してみました)
今回はELメーター作製のついでに、時計の文字色の変更などの小技も行ったので、そちらもぜひ見てください。

 作業ならびに取り付けに関しての注意!

<注意>
自信のない方は、自分で行わずにショップ等にお願いしてください。
また作業ならびに取り付けに関しては、自己責任でお願いします。
またELには寿命があり、約5000時間で切れてしまうようです。




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