セラに関するFAQをまとめてみました。


FAQ No.3 「セラのスーパーライブサウンドシステム/ノーマルサウンド」

セラのSLとは?
セラのSLのDSP?
SLの壊れやすいポイント
SLにオーディオ機器を追加するには
NSをSLにするには?
SLに他社製デッキを付けるには?
NSに他社製デッキを付けるには?
フロントスピーカーの交換
デッキの外し方
NSの車両側コネクタ
オーディオ本体とダッシュボードにすき間ができる
スーパーライブは必要か?
セラのアンテナ
リヤトレイの寸法
フィッティング情報



 セラのSLとは?

セラにはグレードが存在しません。
AT/MTの選択と、スーパーライブサウンド装着車か、非装着車になります。
(以後、装着車を「SL」、非装着車ノーマルサウンド「NS」と略します)
SLを選択すると、NSよりも20万円ぐらい高くなります。
ちなみにSLは重量が+20キロです。

それではSLは何がすごいのでしょうか?
・10スピーカー
・DSP付きCDデッキ(8cmディスク対応)
・パワーアンプ装備 (最大出力30W x 4 +13W x 1、計133W、5チャンネル内蔵 )
・ARW音響共振ウーハー(ARW:アコースティック・レゾナンス・ウーハー)
・ユニットアングル自動制御リヤスピーカー(DSPに連動して、内蔵モーターにより向きが変わります)
ひとつひとつが高性能で、それが集まってすごいシステムを構成しています。
セラのセールスカタログには「セラ、その魅力のトドメはスーパーライブサウンドシステムで。」となっています。

スピーカーは、フロントドア、ツィーター、センター、リヤスピーカー、リヤウーハーです。
サイズは、フロントが口径120mm、センターが口径80mm、ツィーターがφ25mm、
リヤは100mmと25mmツィーターです。

ツィーターはダッシュボードの左右(両サイド)に設置されてます。
セミハード・ドームタイプ採用。しかもポリイミド振動板を採用して、切れ味が鋭く、
透明感たっぷりの高音域再生を実現しました。マグネットのセンターポールの間にゼリー状の
磁性流体を封入、放熱効果が高く、ハイパワー再生時にも歪みを抑えています。
口径/φ2.5cm インピーダンス4Ω 耐入力:定格15W、最大30W(ネットワーク込)

センタースピーカーはダッシュボードの中央に設置されてます。
逆コーン型フルレンジスピーカーの採用で実現したコンパクト設定。
広い指向性により、スケール感を演出。
口径/φ8cm インピーダンス8Ω マグネット寸法φ3.7cm 耐入力:定格15W、最大30W(ネットワーク込)

DSP付きCDデッキは、DSPコントローラーを内蔵。
ボタンひとつで、2つのサウンドワープ体験ができました。
ランダムボタン搭載のCDプレーヤーで、アダプターなしで8mmシングルCDも演奏可能。
選んだモードが一目で分かる表示付きです。
DSPは2種類です(残響の長いカジュアルモード、残響の短いディスコ風のファンキーモード)
チューナーにはマルチパスノイズを低減するM-ASC回路を内蔵。
電波が反射しやすい街中でもクリアサウンドが楽しめます。

アンプはダッシュボード内に設置されてます。
パワフルに、しかもダイナミックレンジの広い再生を実現する最大出力133W
最高級オーディオにだけ採用されていた音響用ケミコンを装備。
高性能Hi-Fi設定。アンプ部は5チャンネル内蔵

リヤウーハーは36Wパワーアンプ内蔵、120mmウーハースピーカーです。
ヘルムホルツ共振を利用し、コンパクトながら豊かな重低音を再生。
それまでの重低音専用ウーハーではなかなか出すことができなかった90Hzの低音までも再生。
歪みの少ないクリアな重低音が楽しめます。
口径:φ12cm、マグネット寸法:φ10cm、ボックス容量:約8L

リヤのスピーカーはDSP切替で、モーターにより45度の範囲で角度方向を変える事ができます。
アングル自動制御の駆動には、電子ガバナモーター&ウォームギヤを採用。スムーズな動きを実現。
10cmコーン型フルレンジ2個、2.5センチツィーター2個の計4個のスピーカーユニットを内蔵。
”カジュアルモード”
リヤガラスの反射を利用。間接音により自然な広がり感と奥行き感を演出
”ファンキーモード”
リスナーはフロントスピーカーと同じパワーの直接音に包まれ、ビートのきいたサウンドを楽しめます。
10cmフルレンジ仕様:定格15W、最大30W 2.5cmツィーター仕様:定格15W、最大30W

セラのスーパーライブサウンドシステムは、トヨタと富士通テンが共同開発をして完成しました。
クルマという、狭くて、ガラス等の反射が多い、まったくサウンド再生にはむいていない空間に、
どうしたら拡がり感や奥行き感が出せるか。セラスーパーライブサウンドシステムは、まずこの問題から取り組みました。

ちなみにセラのDSP、電動リヤスピーカー、ARW音響共振ウーハーの3つは、車載世界初の装備でした。
当時(1991年)は、セラのスーパーライブサウンドシステムが初めてのDSP搭載車でした。

SLデッキ本体
(オプションのテープデッキ付きの写真)

ちなみに取り付けが上下逆です(..;)



リヤスピーカー

センタースピーカー

フロントツィーター(写真は左側)

トランクに設置されているウーハーボックスです。


普段はダッシュボードに隠れて見ることができない「アンプ」です



 セラのSLのDSP?

セラのSLには「DSP」が搭載しています。

DSP(デジタル・シグナル・プロセッサー)
△音の3要素
1.直接音(音源から直接伝わる音)
2.初期反射音(天井や壁などに跳ね返ってから届く音)
3.残響音(何度も跳ね返って空間に残る音)
この3つの音を組み合わせて、リアルな臨場感を造るシステム。

具体的には、再生音(CDなど)をデジタル処理し、フロントスピーカーで
1.直接音を再生、
2.初期反射音と
3.残響音は少し遅らせてリヤ&センタースピーカーで再生する。
このDSPの技術、富士通テンが、25mm×20mm、約2グラムという小型パッケージ"DSP LSI"を開発。
初期反射音の構造を徹底的に解明し、直接音、残響音と組み合わせてDSPにプログラミングしました。

スイッチひとつで、ふたつの全く違う空間を創造します。
(「WARP」ボタンでモードが切り替わります)

CASUAL MODE

大きなコンサートホールのようなスケール感があり、車室内であることを感じさせない広がりあるサウンドが楽しめるモード
アーティストの詩、そして効果音の響きを大切にしたサウンドは、広々とした心地良さ、ナチュラルでクリアな音場を創り出し、迫力感というよりは音そのものの美しさ、メロディの感情などを豊かに表現します。

参考値
直接音から初期反射音まで38.1ms。直接音から残響音まで1.6sec。

FUNKY MODE

小さなライブハウスやディスコのような、重低音が包み込む、タイトでエネルギッシュなサウンドが楽しめるモード。
密度の高い音がエモーションでパッショナルな空間を演出。残響音はひかえめに、強く歯切りのよいリズム、ビートで車室内をエキサイティングに盛り上げ、思わず体を動かしてしまいそうな躍動感を表現します。

直接音から初期反射音まで22.1ms。直接音から残響音まで0.3sec。

セラのスーパーライブサウンドシステムのセールスマニュアルには以下のようなコメントが記載されていました。
Q:カジュアルモード、ファンキーモードに合うソースは??
A:カジュアルモードには、伸びのあるボーカルや、クリアなサウンドが向いています。
 例えばユーミン、杏里などニューアコースティックがおすすめです。
 ファンキーモードはリズムのメリハリがきいたノリのいい曲向け。
 例えば久保田利伸などのニューブラッドっぽいのがバツグンです。



 SLの壊れやすいポイント

SLの壊れやすいポイントがいくつかあります。
・液晶不良(デッキの液晶が消えてしまう)
・リヤスピーカー動作不良(モーターが動かない)
・アンプ不良
・デッキがCDを読まない
ちなみに修理をする場合は、費用として、、、
・液晶修理・・・
・リヤスピーカー修理・・・現在では新品部品の注文が不可能
・アンプ修理(脱着工賃含む)・・・
修理に関する情報を募集してます!

「リヤスピーカーがDSP切替をしても動かない」
リヤモーター自体に故障があると思って分解をしてみました。
分解手順としては、セラからリヤスピーカーを取り外します。
次に透明なプラスチック部(スピーカー内が見える窓)を外します。
ここの窓はビス等は使用してませんので、マイナスドライバーで傷が付かないように
そっと力を加えて外します(付けるときは両面テープかボンドを使用)
外から見えるビスを外していくと、スピーカーのボディが2つになります。
そこで手動でモーターを動かしてみると、中から小さなビスが落ちてきました、、、。
どうやら中のビスが外れて、駆動部に挟まったことにより、動作ができなかったようです。
その後、同じ症状のリヤスピーカーを3つも見たので、
もしリヤスピーカーもモーターが動かない場合は分解してみるといいかもしれません。
(2004年の時点で、リヤスピーカーの在庫はトヨタディーラーにはなく、注文不可能との事でした
 しかもリヤスピーカーは細かい部品の注文ではなく、ASSYという形でリヤスピーカーまるごとの注文しか出来ないとの事)

「アンプ不良」
DSPをONにすると、なぜかリヤのスピーカーから音がしなくなります。
DSPをOFFにするとリヤのスピーカーから音がします。
どうやらアンプが不良のようです。
アンプを修理したら、解決しました。

「液晶画面不良」
セラのスーパーライブのデッキは、使用しているうちに液晶画面が消えることがあります。
これは修理が必要となります。

「ウーハーの劣化」
なんかウーハーの音が割れた感じがするので、分解してみました。
なんと中のウーハーが破けていました、、、。
新しくウーハーを買ってきて入れたら、うれしいぐらい低音が復活です。
SLウーハーの交換修理の作業レポートは
こちら



おーさん@096のSL修理例
デッキが認識していないようで、イジェクトを押しても無反応。
当然FM/AMも下のCDのボタンを押しても切り替わりません。このような症状で壊れました。
で、オレの対処方は・・・5万円予算枠でディーラー修理です。
結果は工賃込みで39000円で完璧に治りました。現在は完調です。
「重症じゃない」と判断されてますが十分重症です。
中の駆動モータやプーリーゴム(輪ゴムみたいなベルト)のヘタリが第一の原因なので、
つまりはCDをイジェクトしたくてもモーター関係が劣化故障してるんで吐き出さない。
あと、ピック。ピックはそもそも消耗品なのでこれがヘタって正確にCDを読まずに誤動作して認識していない。
ピックはカラの判断している為スイッチ操作が出来ないがモノが入ってるんで機械的には認識してるんで同時にスイッチ操作関係も誤動作。
つくりが一度の操作で色々働く設計だからこんなことが起きるんです。
ピックとモーターと輪ゴムみたいなベルト。どれも寿命での故障でした。因みに音だけじゃなく表の液晶表示も完璧に治りました。
ちなみに今現在は元気良く音鳴らしてます。10年以上前の音とは思え無いです。凄いっ!!



 SLにオーディオ機器を追加するには

SLはCDデッキが標準装備ですが、今の時代、CD以外にも色々なオーディオ機器があります。
セラのSLをそのままに、MDやMP3などが聞けたらいいですよね。
SLにオーディオ機器を追加する方法がいくつかあります。

・カセットテープ型入力機器を使用する
・カセットテープ型MP3プレーヤーを使用する
・FMラジオ飛ばしのチェンジャーを取り付ける
・FMラジオで飛ばす(コンパクトタイプ・乾電池型)
・FMラジオで飛ばす(配線接続タイプ・デッキラジオコードに直接接続)
・配線を加工してSLデッキの入力端子に接続する



カセットテープ型入力機器を使う方法


写真はカセットテープ型入力 色々なメーカーから販売されています 左はソニー製

カセットテープの形をした、入力機器です。
カセットデッキに入れて、ステレオミニジャックで接続します。
MDプレーヤー、MP3プレーター等のイヤホン端子に接続するだけです。
値段も安く、2000〜3000円程度で購入可能です
この機械自体は電池もいりませんので、テープデッキ側で再生するだけです。

問題点
・やはりテープ音質。CDほどいい音がしない
・テープデッキから配線が出るので、少し見た目が良くない
・SL純正オプションのカセットデッキを装着している必要がある



カセットテープ型MP3プレーヤーを使う方法


カセットテープの形をしたMP3プレーヤーです。
この中にMP3で録音した音楽を入れておきて、カセットデッキから聞くことが可能になります。
SL純正デッキでMP3を聞くことが可能になります。

問題点
・値段が高いです。2〜3万円ほどします。
・音楽の管理をMP3で行う必要があるので、管理にパソコンが必要です。



FMモジュール搭載CD・MDチェンジャーを装着する方法


FMモジュール搭載のCDチェンジャーです  色々なメーカーから販売されています

通常であれば、メインデッキに対応したCD/MDチェンジャーを装着するのですが、
今回はセラのSLを残した状態で取り付けるのが目的です。
そこでFMモジュレーター機能を搭載したチェンジャーを装着する方法があります。
チェンジャー自体をトランクなどに設置して、リモコン部(液晶画面)を運転席などに設置します。
あとは配線を行うだけで、チェンジャーで再生された音楽がSLデッキのラジオから再生することが可能です。
SLデッキをそのままにして、複数のMDやCDを再生することが可能になります。

問題点
・設置が面倒(チェンジャーを設置する必要があります)
・音がFM飛ばしなので、音質が落ちてしまう。結局ラジオ音質。
・値段が高い(2万円〜3万円ほどします)


FMラジオで飛ばす方法(配線接続タイプ・デッキラジオコードに直接接続)

写真はラジオ端子入力型のFMステレオトランスミッター 色々なメーカーから販売されています

少し面倒ですが、SLデッキを一度外して、配線にプラスとマイナス、ACCを接続。
さらに純正ラジオ配線を外して、その間に接続します。
これにより、ダイレクトにSLデッキのラジオに音が流れるという仕組みです。

問題点
・取り付けが面倒(一度デッキを外して配線する必要がある)
・やっぱりラジオ音質。ワイヤレスで飛ばすよりははっきりと聞こえる
・値段が高い。メーカーによって異なるが、高いと1万円ほどする



FMラジオで飛ばす方法(コンパクトタイプ・乾電池式)

写真はコンパクト型のFMステレオトランスミッター(乾電池式) 色々なメーカーから販売されています

MDプレーヤー、MP3プレーター等のイヤホン端子に接続をして、
FMでSLデッキに飛ばします。
手軽に、しかも配線もスマートにSLデッキにて色々な音楽を聴くことが可能になります。
値段も安く、2000〜5000円程度で購入可能です

問題点
・ラジオ音質。音は良くない。音を飛ばす距離が短い。
・乾電池式なので、乾電池が切れるたびに毎回乾電池を購入しなければならない。


配線を加工してSLデッキの入力端子に接続する

写真はSLデッキのテープ入力端子です。

SLデッキ用の純正オプションとして、専用カセットデッキがあります。
このカセットデッキを外して、そのコネクター部に配線加工して、AUX入力端子を作る方法です
これにより、ダイレクトにSLデッキに音が流れるという仕組みです。
これを行うには接続する端子を手に入れる必要があるのと、配線加工する技術が必要です。

問題点
・取り付けが面倒(一度デッキを外して配線する必要がある)
・配線加工する技術と、端子を手に入れる必要があります
・苦労したわりには、音質がそれほど良くない



 NSをSLにするには?

NSをSLにするには、各スピーカー、アンプを取り付ける必要があります。
何が大変かと言うと、
・アンプ本体をダッシュボードを外して付ける事
・リヤのスピーカー、ウーハー用の配線(配線がきていないので、最初から引く)
・センタースピーカーの穴をダッシュボードに開ける(ダッシュボードを外す)
上記の事から、かなり
困難だと思います。



 SLのテープデッキを外すには?

SLの場合、本来はテープデッキはオプション扱いとなっております。
しかし現在出回っているセラ(SL)には多くがテープデッキが装着されています。
1DINを使いたくて、テープデッキのみを外した場合はSLのCDデッキが動作しないという問題があるのです。
テープデッキなしでのSLのCDデッキを動作させる場合、下の写真の接続部分に挿すピンが必要です。


写真は、テープデッキなしのSLセラのCDデッキに接続してあったピンです。
もしこのピンコネクターが手に入らない場合は、ホッチキスや針金で流用する方法もあります。



 SLに他社製デッキを付けるには?

SLは専用配線による接続のため、そのままでは他社製デッキは付けられません。
そのため、別途変換ケーブルが必要となります。
SLセラに社外オーディオデッキを装着する場合は、2種類の方法があります。

・トヨタ車用変換コネクターを購入する方法
 定価2000〜3000円ぐらいで販売しています。
 ○ 安い。SLアンプを使わないのでSLアンプの故障は関係ない
 × センタースピーカー・リヤウーハーは鳴らない

・SL用変換アダプターを購入する方法
 定価14000円〜22000円で販売しています。
 ○ リヤウーハーが鳴る
 × 値段が高い・SLアンプが故障していると意味がない場合がある

・トヨタ車用変換コネクターを購入する方法
意外にカーショップの定員さんも知らない方法です。
セラのNSに使う
「トヨタ車用配線キット」を使用する方法です。
この配線コネクターは、ほとんどのトヨタ車共通のケーブルですので、どこのカーショップでも置いてあると思います。
10ピンと6ピンのセットになっています。
SLデッキを外して、デッキ下にあるSLアンプを見るといくつかのコネクターが接続しているのが分かります。
左奥を見ると、10ピンと6ピンのコネクターを発見できるはずです。
(デッキ裏には10ピン、6ピン、12ピンの3つのコネクターがあります)

SLデッキからSLアンプに14ピン配線が接続されており、アンプから10ピンと6ピンを通してスピーカーなどに音が流れてます。
その2つのコネクターを外して、トヨタ車用配線キットを接続します。(つまりSLアンプを使わない事になります)
あとはトヨタ車用配線キットに社外デッキを接続して完了です!
トヨタ車配線キットは、安いショップなら2000円ほどで売っています。
利点としては、値段が安い! 
またSLアンプを通さないので、SLアンプが故障していても、社外デッキさえ動作していれば問題なく音がでます。
欠点としては、SLアンプを通さない=センタースピーカーとリヤウーハーが鳴りません(ツィーターは鳴ります)

□□□□
スピーカー
↓ ↑
↓ ↑
10ピン6ピン
↑ ↓
↑ ↓
 
 ウーハー純正アンプ   
↑↑↑
↑↑↑
SL純正デッキ(14ピン)

左図(SL純正デッキ)
右図(社外デッキ装着)

左の純正の状態を、SLデッキを外して、アンプを通さずに、直接スピーカー配線に接続するのです。

ウーハーとセンタースピーカーはアンプに接続されていて、10ピン/6ピンには入っていないので、この方法ですとアンプを通さない為に、ウーハー等は鳴らなくなります。

□□□□
スピーカー
↓ ↑
10ピン6ピン
↑ ↓
10ピン6ピン
(トヨタ配線キット)
↑↑↑
社外デッキ

デッキ下に隠れているアンプの拡大写真です。

左側の2つのコネクターを外すと、
10ピンと6ピンということがわかります。
このコネクターケーブルを外して、クルマ側のケーブルに、市販のトヨタ車用の配線を接続すればokです
(この場合はアンプには何も接続しなくてOKです)



写真はトヨタ用配線ケーブルです。


・SL用変換アダプターを購入する方法
市販されているSL用変換アダプターケーブルは下記2種類があるようです。
注意する点は、変換アダプターを使用すると、センタースピーカーは鳴らなくなります。
またSLアンプが故障している場合、このアダプターを使用しても音が鳴らない可能性があります。

・ビートソニック サウンドアダプタートヨタ用 
 SLA-70  定価22000円
http://www.beatsonic.co.jp/sla/70.html

ソニー トヨタスーパーライブサウンドシステム用接続アダプター
 XA-115T 定価14000円


(この前に売っていたXA-105Tもセラに使用できます。)

参考*他のトヨタのスーパーライブ車で、上記のアダプターを使用できる車種

スターレット(H2.1〜) 14P
ターセル(H2.10〜) 14P
コルサ(H2.10〜) 14P
カローラU(H2.10〜) 14P
サイノス(H3.1〜) 14P
セラ(H2.3〜) 14P
カローラ(H3.7〜) 14P
カローラレビン(H3.7〜) 14P 15P ※1
カローラセレス(H4.5〜) 14P 15P ※1
スプリンター(H3.7〜) 14P
スプリンタートレノ(H3.7〜) 14P 15P ※1
スプリンターマリノ(H4.5〜) 14P 15P ※1
スプリンターカリブ(H2.9〜) 14P
MR2(H1.11〜) 14P 15P ※1
セリカ(H1.10〜) 14P 15P ※1
カリーナ(H4.9〜) 14P 15P ※1
カリーナED(H1.9〜) 14P 15P ※1
カルディナ(H4.11〜) 14P
コロナ(H4.3〜) 14P 15P ※1
コロナEXIV(H1.9〜) 14P 15P ※1
スープラ(S62.1〜) 14P ※2
カムリ・カムリプロミネント(H2.8〜)14P
ビスタ(H2.8〜) 14P
ライトエース(H4.1〜) 14P
タウンエース(H4.2〜) 14P
エスティマルシーダ(H4.1〜) 14P ※3
エスティマエミーナ(H4.1〜) 14P ※3
エスティマ(H2.5〜) 14P ※3
マーク2(H4.11〜) 15P
チェイサー(H4.11〜) 15P
クレスタ(H4.11〜) 15P
セプター(H4.8〜) 14P
ハイラックスサーフ(H3.8〜) 14P
ハイエース(H1.9〜) 14P ※2
プラド(H2.4〜) 14P ※2
RAV4(H6.5〜) 14P
※1:DSP付車はハウジングが15pinのため付属の変換コードを使用。
※2:カセット一体AM/FMマルチ電子チューナー付ラジオ装着車のみに対応し、パワーアンプ一体型ワンボディータイプは使用できない。
※3:純正TVシステム付車はスイッチを8側へ切り換える。

上記の変換ケーブルを取り付ける場合、
1.まずは純正オーディオ本体を外します。(デッキの外し方はページ下に説明あります)
2.デッキに接続されているケーブルを外します。
3.変換ケーブルを、まず車体側のケーブルと接続します。
4.変換ケーブルのもう片方を社外製のオーディオデッキに接続します。
5.変換アダプターのマイナスケーブルを車体部に接続します(デッキ裏にアースポイントあります)
6.あとは社外オーディオを元に戻しておしまいです。動作確認して、音が出ない場合はケーブルの確認をしましょう。



 NSに他社製のデッキを付けるには?

配線キットが必要です。「トヨタ車用配線キット」を買えば大丈夫です。
色々なメーカーから発売されていますが、値段は2000円ぐらいです。
写真はトヨタ用配線ケーブルです。


 フロントスピーカーの交換


NSもSLもフロントスピーカーは口径120mmのスピーカーが入ります。
ただし、変換ケーブルが必要です。(ノーマルサウンドも必要でした)
変換ケーブルは「カリーナED・セラ スピーカー接続コード」で、
P&Aというメーカーでは、型番PA-304Tでした。(オートバックスにて)
 
ちなみにフロントスピーカーは、ドアの開け閉めは考えて軽い方が良いと思います。



 デッキの外し方

1.灰皿を外す
2.灰皿の裏側にある灰皿土台を外す。ネジ2本で止まってます。
3.その穴から手を入れると、左右にリテーナーがあるので、両方とも車両外側に押す。
(左右のレバーを手前に引きながら外側に広げます)
4.ステレオ本体を引っ張ると外れます。
(引っ張るのが困難な場合は、グローブボックスを外して裏側から押すとよいです)
*引っ張れない場合はロックが解除されていません。
5.接続ケーブルを外す。

上下段ともオーディオが取り付けられている場合はグローブボックスドアを外して
裏側からステレオを押すと外しやすくなります。

注意:手順2のレバーを手前に引きすぎると、ガイドから外れてロックされなくなり、
オーディオが外れなくなります。
灰皿を外した状態です。
裏側にネジが2個あるのが分かります。
このネジを外して、土台を外します。
ATの場合は、ギヤを下げておくと作業が楽です。
助手席を一番前にスライドさせて、その上に置くとデッキにケーブルを接続する時に便利です。

アースは、内側にあるアースポイントを利用するのが楽です。



 NSの車両側の配線コネクター


10ピンコネクター
1.若葉色・フロント右スピーカー(+)
2.桃色・フロント左スピーカー(+)
3.灰色・電源ACC ONで12V
4.青/黄色・バックアップ電源(常時12V)
5.青色・フロント右スピーカー(−)
6.紫色・フロント左スピーカー(−)
7.茶色・電源の−(アース)
8.空き
9.空き
10.緑色・イルミネーション
6ピンコネクター
11.赤色・リヤ右スピーカー(+)
12.黒色・リヤ左スピーカー(+)
13.白色・リヤ右スピーカー(−)
14.空き
15.空き
16.黄色・リヤ左スピーカー(−)

注意:配線の色は年式により異なる場合があります。



 リヤスピーカーの配線コネクター

セラのリヤスピーカーを社外スピーカーにしたい場合に参考にしてください。
配線コネクターはトランク左側にカバーがあり、そのカバーを外すと現れます。
(SLのリヤスピーカーは8ピン、NSのリヤスピーカーは4ピンになっています)

SLの場合

3   2 1
8 7 6 5 4


1.黒   リヤ左(+)
2.青-緑 スピーカーモーターUP
3.赤   リヤ右(+)
4.黄   リヤ左(−)
5.青-赤 スピーカーモーターDOWN
6.茶-黒 アース(−)
7.青-橙 WAP+
8.白   リヤ右(−)

NSの場合
1.黒 リヤ左(+)
2.赤 リヤ右(+)
3.黄 リヤ左(−)
4.白 リヤ右(−)

SLウーハーの配線(6ピン)
1.青-橙  WAP+
2.黄緑-黒 WF(+)
3.青-黒  AMP
4.青-赤  MUTE
5.茶-黒  (-)
6.黄緑-赤 WF(-)

SLのセンタースピーカー配線
SLアンプに接続している12ピンに配線があります。
青-黄 センタースピーカー(+)
青-白 センタースピーカー(−)

SL12ピンケーブルの配線は以下の通りとなっております。

B1

B2

B3

B4

B5

B6

B7

B8

B9

B10

B11

B12

B1 WF−(ウーハー) 配線の色・・前期は黄緑-赤、
B2 AMP(ウーハー) 配線の色・・前期は青-黒、
B3 MUTE(ウーハー) 配線の色・・前期は青-赤、
・B4 UP(リヤスピーカー) 配線の色・・前期はピンク、
・B5 DOWN(リヤスピーカー) 
配線の色・・前期はピンク-黒、
B6 WF+(ウーハー) 配線の色・・前期は黄緑-黒、
・B7 CSP−(センタースピーカー) 配線の色・・前期は青-白、
・B8 CSP+(センタースピーカー) 配線の色・・前期は青-黄、
・B12 WAP+(リヤスピーカー&ウーハー) 配線の色・・前期は青-オレンジ、
(B9、B10、B11は使われていないようです)

このうち赤文字3本のラインが車内を通って、リヤのSLスピーカーまで流れています。
緑色の文字がセンタースピーカーへ、青色の文字がリヤウーハーまで流れています)



 デッキとダッシュボードの間にすき間ができる

デッキを取り付ける時、「ラジオレシーバーパネル」を付けてないと下の写真のようにすき間ができます。
この「ラジオレシーバーパネル」は部品注文可能です。
パネルがないとぐらぐらします。
部品名 ラジオレシーバーパネル 型番86221-18010 価格320円

もしオーディオを固定する左右の金具がなかった場合は、それも注文可能です。

部品名 ラジオブラケットNO.1 品番86211-18010 価格220円
    ラジオブラケットNO.2 品番86212-18010 価格220円



 スーパーライブは必要か?

セラを購入する際は、スーパーライブが付いているかどうか選択する必要があるかも知れません。
セラのスーパーライブはセラの室内空間を上手く使った設定なので、初めて聞いた時は感動するかもしれません。
ただし、10年前の設定ですので現行のオーディオセットと比べると音質は負けると思います。
オリジナルにこだわるなら、スーパーライブを選択して、いい音を求めるなら非スーパーライブを選ぶ事をおすすめします。
スーパーライブが装着されていると、他のデッキに交換する際に「変換アダプター」が別途必要となります。
このアダプターはSONYかビートソニックから発売されていますが、13000円近くもします。
変換アダプターを使用した場合、センタースピーカーが鳴らなくなります。
またスーパーライブは10年も経過すると故障個所が多くみられ、修理代も結構かかるようです。
(冷静に考えると、10年間も故障なしで動いてる方がすごいかも知れません)
自分はスピーカーからデッキまで自分で選択したかったので非スーパーライブを選びました。



 セラのアンテナ

セラのアンテナは、バックドアガラスにプリントされています。



 リヤトレイの寸法

リヤトレイの寸法です。リヤスピーカーの設置等の参考にしてください。

正式名は「パッケージトレイトリムパネルASSY」です。
定価は6800円です。
NSとSL用の2種類があります。
スピーカー用の穴の位置と、補強金具のありなし等が違います。
SLのリヤスピーカーが重いので、その為の補強金具のようです。
左がSL用、右がNS

新品で購入すると、NS用が穴なし、SL用が穴有りの状態で届くようです。
(上記の写真のNSボードは、加工して穴を開けた状態です)



 フィッティング情報

ソニーの情報サービスにてセラへの接続方法などが調べられます。
http://www.mobile.sony.co.jp/
ただしホームページではセラ情報はないみたいで、FAXサービスを使用すると調べられます。
FAX xx-xxxx-xxxx セラのBOX番号はオーディオ取り付け方法が「1312」、セラのナビが「1313」です。

※2015/7/29 Sonyのサービス終了により、FAX番号を消去しました。
無関係な会社につながりますので、以前の番号をお控えの方は電話されないよう、お願いいたします。



http://www.clubsera.net

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