セラに関するFAQをまとめてみました。

FAQ No.10「セラの足回り」

基本知識
セラで使えるダウンサス
セラで装着できるショック
セラで装着できる車高調
ホイールアライメント
アッパーマウント
調節式ラテラルロッド
セラのブレーキ
ABS装着車のランプ
セラの純正データー
セラの純正アライメント
セラの足回り交換作業(DIY)

 基本知識

セラの足回りは、スターレット(EP系)と共有な部品が多いのです。
正確には、下記の足回りは共通です。
EP82(TB.NA)前期中期、EXY10セラ、EL4#系ターセル、コルサ、カローラ2、EL44サイノス(α、β)

つまりスターレット用を流用できます。
注意点はアッパーマウントが流用不可の場合がある事です。
EP82用には、 前期、中期、後期と存在します。
EP82の前期と中期は形状が同じ。後期は違います。
フロントのアッパーマウントは、前期、中期は4本固定で、後期82は91と同じで上が3本固定です。
セラのフロントは4本固定なのです。

つまり、セラにはEP82の前期、中期ならそのまま取り付けOKです。
ボルトオンで流用可能です。
後期82の足回りは、前期用アッパーマウントを使えば流用可能。
ただし、車両仕様の違いなどにより、フロントとリヤの下がり具合が異なる場合が有り。
(フロントに比べて、リヤの方が上がってしまいます)

EP82とEP90系の違い
アッパーマウントのベアリング内径が違う。
フロントピストンロッド内径が違う。90系は細い。

セラにEP91系を足回りを付ける場合は、アッパーサポートもEP91系のものを使用すれば
取り付け可能。
(EP91はアッパーサポートのゴム形状を見直した為、形状が変更になった)

以下の情報は参考にしてください
・中期82GTのショックと、後期82GTのバネを組み合わせると良い感じらしいです。(後期の方がバネが固い)
・前期EP82のフロントのコイルスプリングのバネ定数は、GTが前2.3、スポーティ機種で2.0、標準機種1.7(kg/mm)
 前期EP82のリヤの場合、標準機種1.7、その他の機種が1.9(kg/mm)
 サイノス(EL44)の場合、リヤのばね定数は2.2(kg/mm)
 セラ(前期)のばね定数は、フロントが2.2、リヤが1.9(kg/mm)
・EP91系のバネ定数は、フロントが標準機種がEP82系と同じ。EP91・グランツァVは13%柔らかく、
 リヤは標準が10%、グランツァVは25%柔らかいバネに改められている。
 ショックアブソーバーの減衰力は微低速域で半減、高速域で従来並。
・EP91系の重量は、フロント610kg、リヤ340kg
 EP82系の重量は、フロント589kg、リヤ320kg
 SERAの重量は、フロント570kg〜620kg、リヤが320〜340kg

足回りの取り付け工賃は場所によって異なりますが、1カ所5000円〜みたいです。
(1台分4カ所で2万円〜です)

フロントの足回りの交換は簡単ですが、リヤは大変です。
内装を一度外してから作業をする必要があります。
(内装を外してしまえば、あとは簡単です)
慣れていないショップ等で作業を行うと、リヤの組み立てを上手くいかずに
走行中にすごい音がして、再度組み立て直してもらった、、という話をたまに聞きます。

フロントのショック固定部

リヤのショック固定部

DIYでサスショック交換をした紹介はこちら→セラを改造しよう>セラの足回り交換



 セラで使えるダウンサス

セラで使えるダウンサス(スプリング)

写真はTRD製のダウンサススプリングです

ダウンサスは、EP82(TB.NA)、EL4#系ターセル、コルサ、カローラ2、EL44サイノス(α、β)用の
バネが装着できます。
もちろんノーマルショックにダウンサスの装着は可能です。
ただし、気を付けないといけないのが、スプリングの長さと堅さが車種によって異なる点です。
スターレット用のバネをセラに付けたところ、後ろ側が前よりも高くなってしまいます。
車両の重さの違いによるせいみたいです。
車高を下げたくて、予算が少ない方は、バネをダウンサスに交換して、ショックはノーマルのまま。
予算に余裕がある場合は、ショックもバネも両方交換する事です。

車高を下げる事で、走行の安定化と見た目が格好良くなりますが、乗り心地は多少固く感じます。

セラの車両重量は、仕様によって異なりますが、だいたいフロント570kg〜620kg、リヤが320〜340kg
EP82GTの車両重量が、だいたい860キロ


セラ用のダウンサスも存在します。
・kg/mm DR21 supersport ダウンF-20mm/R-15mm 定価32000円(前後で)車検対応
・kg/mm DR sport ダウンF-35mm/R-25mm 定価33000円(前後で)車検対応
・kg/mm DR racing ダウンF-50mm/R-40mm 定価34000円(前後で)

以下にEP系では有名なダウンサスを紹介します。
・RSR、TRD、トムス、タナベなど



 セラで装着できるショック(ショックアブソーバー)

写真はビルシュタインのノーマル形状ショックです。

上記でも記載しましたが、EP82(TB.NA)、EL4#系ターセル、コルサ、カローラ2、EL44サイノス(α、β)用の
ショックが装着できます。
もちろん他社製ショックにノーマルスプリングを装着するのは可能です。

TRDからセラ用のショックアブソーバーも存在します(EP用ですが、当時のカタログにはセラ用と記載されています)
・TRD フロント/右用 品番48510-EP891 定価17000円 (残念ながら2004年11月で生産完了しました)
・TRD フロント/左用 品番48520-EP891 定価17000円 (残念ながら2004年11月で生産完了しました)
・TRD リヤ用 品番48530-EP893 定価13000円(1本)

以下にEP系では有名なショックを紹介します。
・KYB new SR
・KYB クライムギア
・GAB、モンローなど

参考資料
KYBで販売されているセラに装着可能なショックアブソーバー型番(2005年1月にメーカーHPで調べた情報です)
「newSR Special」フロント NST5056R/NST5056L リヤ NSG9012
「Super Special For Street」フロント SST5056R/SST5056L リヤ SSB9019
「Climb Gear Short Stroke Ver」フロント CGT5056R/CGT5056L リヤ CGG9012

残念ながら、2005年1月に調べた状態では、GABではスターレット用ショックは販売終了となっているようです。



 セラに装着できる車高調

写真はオーリンズの車高調(EP用)

上記でも記載しましたが、EP82(TB.NA)、EL4#系ターセル、コルサ、カローラ2、EL44サイノス(α、β)用の
車高調が装着できます。

ビルシュタインやオーリンズのセラ用もラインナップにあったのですが、
今はないようです。(特注になるみたいです)
EP系では、TRDの車高調(サスキットforサーキット)、クスコ(ZERO2R)の車高調などがあります

参考
TRDのスターレット・ターセル・コルサ・サイノス用サスキットforサーキット(車高調節式サスペンションキット)
品番 48000-EP970 定価19万8450円 



 ホイールアライメント

セラが調節できるのは、トーの調節のみです。
キャンバーは調節がほとんどできないようです。

アライメントの調整は、4輪アライメントテスターもしくはサイドスリップテスター
が無いと出来ません。目測では、無理ですね。
もしディーラー以外でも、テスターを持っているタイヤショップ(タイヤ館など)で、調整して貰ってください。
サイドスリップでは、キャンバーまでは測定出来ないので、4輪アライメントを持ってるほうがいいでしょう。
セラをローダウンすると、基本的にはトーインになるはずです。正規値はゼロのはずですから、
フロントタイヤが内側に向くような感じになるので、アウトに調整して、ゼロに為るよう調整してもらえば、真直ぐ走るようになります。
FFの場合、セオリーとしてマイナスキャンバー、トーアウトのセッティングが有ります。
フロントタイヤをピロアッパーなどにより、マイナスキャンバー(いわゆる八の字)にした場合は、
トーをゼロでなくアウト(進行方向にたいして外側向き)にした方が、直進性、旋回性ともに向上します。
詳しいセッティングは、乗り手の腕、車の性格により異なりますので、
スターレットなどに詳しいショップならば、こまめな対応ができるはずです。



 ピロボールアッパーマウント

セラに装着できるピロボールアッパーマウントは、以下の車種と共通です。

フロント ラウム(EXZ10)、スターレット(EP82)、ターセル・コルサ(EL43)、サイノス(EL44)
リヤ スターレット(EP71.EP82)、カローラ2(EL30.31)、ターセル・コルサ(EL43)、サイノス(EL44)

CUSCOの場合は、セラ用のピロボールアッパーマウント
フロントの品番「104 410A」
リヤの品番「102 421」

写真はフロント用のピロアッパー部です。


ピロボールアッパーサポートにより、キャンバー角の調節が可能になり、より安定した走りが可能に。
ただし、あまり角度を付けすぎるとタイヤの片減りが起きますので注意が必要です。



 調節式ラテラルロッド

セラなどの足回り形状の場合、ダウンサスや車高調などで車高を下げると、リヤのサスペンションが右側(運転席側)に押し出されてしまいます。
その原因が左右のサスペンションの間に斜めに渡され横方向の剛性を受け持つラテラルロッド(純正は固定式)です。
これを防ぐのが調節式ラテラルロッドです。
調節式ですと、ダウン幅に合わせて自由にベストなポジションへ修正できます。
セラに装着できる調節式ラテラルロッドは、スターレット(EP82、EP91)と共通です。
(情報によると、ラウム(EXZ10)も共通とのことです)
スターレット用の調節式ラテラルロッドは、クスコ、RSRなどから販売されています。他にも色々なメーカーから販売されているようです。
取り付け部がゴムか、ピロボールのどちらかによって値段も異なるみたいです。

スターレットの純正寸法 942mmとのことです。


写真は調節式ラテラルロッドです。

CUSCOの場合は、
ゴムブッシュタイプ 調整式ラテラルロッド
スターレット EP82/EP91 品番「104 466A」定価15000円
■ラテラルロッド両端にゴムブッシュを使用
■装着したままで調整可能なターンバックルタイプ
■調整幅は、純正比±10mm

RSRの場合(ラテラルロッドセット)
スターレット
EP82 4E-FTE 1300 turbo 1/12〜7/11 952〜926 ブッシュ式 定価16,000 商品コードLTT0006B
EP91 4E-FE 1300 NA  7/12〜11/9 952〜926 ブッシュ式 定価16,000 商品コードLTT0006B

DAYTONAの場合(ラテラルロッド)
スターレット(EP82/91、NP90)、ラウム(EXZ10) 用 型番50919 定価25000円 942mm (-20〜+30mm)

ジャム(スターレットのパーツ専門店)
スターレット用 ピロラテラルロッド 定価38000円

参考・・・純正ラテラルコントロールロッドASSY 価格5100円



 セラのブレーキ

フロントブレーキ
PD51型キャリパー
ディスクローターは、外径254mm、厚さ18mmのベンチレーテッドタイプ

リヤドラム
ドラム内径180mm、ホイールシリンダー径17.4mm

リヤディスクブレーキ
PD30R型キャリパー
ディスクローターは、ソリッドタイプ

今の市販車に比べて、セラのブレーキは効きが弱いと感じるかも知れません。
ブレーキペダルを奥まで踏まないと効かない感じがします。
これは壊れているのではなく、このような設定との事です。
(ブレーキが効かないと思って、ディーラーで修理に出したのですが「このようなブレーキです」と言われました)

ABS付きの4輪ディスクブレーキのセラは、
ステンメッシュブレーキホースは、EP82GT.EP91Vの4輪ディスクブレーキのものを流用可能です。

生産中止になりましたが、TRDからセラ用のブレーキラインが販売されていました。
・TRD ダイレクトブレーキライン
品番 47031-EP910 リヤドラムブレーキ用 定価29000円
(スターレット・ターセル・コルサ・カローラ2と共通部品でした)
参考 サイノスEL44、スターレットEP82ターボ、BP91ターボ用のTRDステンメッシュブレーキホース
品番 47031-EP900 リヤディスクブレーキ車用 定価30450円(税込み) 



 ABS装着車

メーター内のABS警告灯は、エンジンをONにすると点灯し、正常なときは3秒後に消灯します。
(点灯したままのときは装置の不都合が考えられますので、ただちに点検を受けて下さい)



 セラの純正データー

・セラの純正サスペンション仕様(以下のデーターは前期セラ)
フロント リヤ
スプリングバネ定数(kg/mm) 2.2 1.9

・ショックアブソーバー
形式 低圧ガス封入式(フロント・リヤ共)

・スタビライザー
フロント リヤ
外径(mm) φ19 φ25
厚さ(mm) 2.3 2.0

減衰力(kg)(0.3m/s時)前期型
フロント リヤ
伸び側 97 60
縮み側 25 27

減衰力(kg)(0.3m/s時)後期型
フロント リヤ
伸び側 84 69
縮み側 19 24




 セラの純正アライメントデーター

・セラの純正のアライメント仕様(空車時・前期のデーター)

フロント
トーイン 1mm
キャンバー -0°20′
キャスター 1°45′
キングピン軸 12°10′

リヤ
トーイン 3mm
キャンバー -0°30′

セラはワイド&トレッドのボディーフォルムなので、スターレットシリーズよりも
ワイドトレッドの設定になってます。

フロントのアライメントは、キャンバー角=マイナス20分、キャスター角=1度45分、キングピン傾斜角=12度10分、
キャスタートレール=5mm、スクラブ半径=+3.3mm、トーイン=1mmです。
リヤはトーイン=3mm、キャンバー角=マイナス30分。



 セラの足回り交換作業

・セラの足回り交換作業(DIYによる) 

 詳しくはこちらのページをご覧下さい → セラを改造しよう>足回り交換作業



 セラのTRDサスペンションブッシュ

・セラのTRDサスペンションブッシュ

TRDにてセラ用として案内されている部品の詳細です。

セラ/EXY10 サスペンションブッシュ

フロント・アッパーサポート 品番48609-EP851 コードF 2個必要 定価7,350円(単価・税込み)
リヤサスペンションアームブッシュ 品番48725-EP851 コードF 2個必要 定価2,415円(単価・税込み)
ラテラルコントロールロッドブッシュ 品番48745-EP751 コードF 2個必要 定価735円(単価・税込み)
フロントスタビライザーブッシュ 品番48815-EP800-19 コードF 2個必要 定価2,100円(単価・税込み)
フロントスタビライザークッション 品番48817-AE851 コードF 8個必要 定価1,050円(単価・税込み)

(上記は2005年1月にメーカーHPで調べた情報です)

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