<セラを改造しよう> 

改造no.76/セラのSLリヤスピーカーをスイッチで可動にする(小技)・(By ぴえ@001 )

セラのSLのリヤスピーカー、純正SLデッキならワープスイッチにより位置をスピーカー位置変更が可能です。
しかし純正デッキを外して、社外デッキにした場合は残念ながらその機能が使えなくなってしまうのです。
そこで社外デッキでも後付けスイッチによりSLリヤスピーカーを可動できるような改造を紹介いたします!

注意
この方法はSLリヤスピーカーの可動モーターが動作可能な場合に有効です。
場合によってはモーターが不動などの原因によって可動しない可能性もあります。

注意2
この方法は、社外デッキに交換していて、さらに12ピンケーブルを使用していない場合に限ります。
(スーパーライブ変換ケーブルを使用して社外デッキに接続している場合は、この改造は出来ません)

 作業内容


まずはSLのリヤスピーカー配線について確認しておきましょう。

本来、SL純正デッキ、SLアンプ、SLリヤスピーカーがすべて動作して、リヤスピーカーが可動します。
電気の流れとしては、SLデッキ→アンプ→SLリヤスピーカーの順番です。

社外デッキに交換している場合、SLデッキもSLアンプも関係ないですよね。
そこで加工して直接SLスピーカーに信号を送ってモーターを動かします。

デッキを外して、アンプを見ると12ピンのケーブルが接続されているのが確認できます。
その12ピンケーブルをアンプから外します。
(すでに10ピンと6ピンのケーブルは社外デッキに接続しているはずです)

(12ピンケーブルは写真のアンプ右側に接続されています)

その12ピンケーブルの配線は以下の通りとなっております。

B1

B2

B3

B4

B5

B6

B7

B8

B9

B10

B11

B12

B1 WF−(ウーハー) 配線の色・・前期中期は黄緑-赤、
B2 AMP(ウーハー) 配線の色・・前期中期は青-黒、
B3 MUTE(ウーハー) 配線の色・・前期中期は青-赤、
・B4 UP(リヤスピーカー) 配線の色・・前期中期はピンク、
・B5 DOWN(リヤスピーカー) 
配線の色・・前期中期はピンク-黒、
B6 WF+(ウーハー) 配線の色・・前期中期は黄緑-黒、
・B7 CSP−(センタースピーカー) 配線の色・・前期中期は青-白、
・B8 CSP+(センタースピーカー) 配線の色・・前期中期は青-黄、
・B12 WAP+(リヤスピーカー&ウーハー) 配線の色・・前期中期は青-オレンジ、

このうち赤文字3本のラインが車内を通って、リヤのSLスピーカーまで流れています。
緑色の文字がセンタースピーカーへ、青色の文字がリヤウーハーまで流れています)
また社外デッキに接続している6ピンケーブル(実際は4つの配線のみ)もリヤスピーカーに音を送っているのです。

リヤのSLスピーカーの配線を見ると、合計8ピンになっています。

3

2

1

8

7

6

5

4

1・スピーカー出力(左+)配線の色・・前期中期は黒、
2・UP 配線の色・・前期は青-緑、中期はピンク、
3・スピーカー出力(右+) 配線の色・・前期中期は赤、
4・スピーカー出力(左−) 配線の色・・前期中期は黄、
5・DOWN 配線の色・・前期は青-赤、中期はピンク-黒、
6・マイナス 配線の色・・前期中期は茶-黒、
7・WAP+ 配線の色・・前期中期は青-オレンジ、
8・スピーカー出力(右−) 配線の色・・前期中期は白、

つまり、「UP」「DOWN」に電気が流れると、SLリヤスピーカーのモーターが動く仕組みのようです。
それでは、後付けスイッチにより「UP」「DOWN」に+の電気を流すように加工しましょう。

今回の作業的には、
・10ピンケーブルの「WAP+」にACCの電気を流れるように加工する(ダッシュボード内にて)
・リヤのトランクにて、「WAP+」と「UP」「DOWN」をスイッチで繋げる
・それにより、スイッチONにより、UPかDOWNに電気が流れる→モーターが動く
このような流れとなっております。

少しややこしいですが、じっくり考えると簡単かも知れません!?
この電気の流れが理解できた方は、作業にかかりましょう。
この流れが理解出来なかった方は、セラCDライブラリなどで配線図をじっくりと見て理解してください。

キーワード
・デッキ裏側の12ピンケーブルの「WAP」配線はリヤのトランク配線まで繋がっている
・そのWAP配線にデッキ裏側でACCを流してあげると、リヤのトランクの配線までACCが流れる
・そしてトランクにて「UP」「DOWN」にスイッチにてACCの電気を流してあげるとモーターが動く
・スイッチが2WAYタイプなのは、アップ&ダウンする為

デッキ裏側の加工が面倒であれば、乾電池ケースを購入して、トランク裏側にて「UP」「DOWN」に
接続してあげるのも方法ですね。


今回用意したもの

今回用意したスイッチです

2WAYホーンスイッチ
自動もどり

カーショップにて数百円にて購入可能です。

まずはこのように配線を接続して、先にエレクトロラップを付けておきます。

灰皿を外した状態です。
裏側にネジが2個あるのが分かります。
このネジを外して、土台を外します。
ATの場合は、ギヤを下げておくと作業が楽です。
助手席を一番前にスライドさせて、その上に置くとデッキにケーブルを接続する時に便利です。
まずはデッキを外します。

デッキを外して、デッキ奥の写真です。

写真はSL配線(12ピン)です。
アンプから外しました。

まずは1センチぐらい、配線を囲んでいる黒いビニールをカットしておきます

注意!
間違えてアンプから出ている配線を加工しないようにしてください。今回は車体からSLアンプに接続されている12ピンケーブルを加工します。

12ピンケーブル「WAP」の青ーオレンジにエレクトロタップを接続します。
そしてそのケーブルをACCケーブルに接続してあげます。

ACCケーブルはオーディオ用12ピンケーブルにあります。

これにより、WAPの配線に+の電気が流れるようになりました。この配線はリヤのSLスピーカーまで流れています。

トランク部、リヤスピーカーの裏側です。写真にようにケーブルがありますので、ここに用意したスイッチを取り付けます。

このようなに接続しました。
スイッチのケーブルを「WAP」から「UP」「DOWN」に接続します。

(撮影後にスイッチはボードに固定しました)

これでスイッチを上げ下げするとSLリヤスピーカーも動いてくれます!


 完成図

作業時間、約10分で完成です!
私の場合はリヤにスイッチを取り付けたのは、作動するのを目の前で確認したかったからです。
乗り降りしてスイッチを切り替えるのが面倒であれば、スイッチをダッシュボードに取り付けるのも手です。
これで社外デッキにてSLリヤスピーカー可動による音の変化を楽しむことが可能になりました。
部品代も安いので、気軽に出来る改造ではないでしょうか?


ファンキーモード切替


カジュアルモード切替

 作業、取り付け時の注意

<注意>
作業ならびに取り付けに関しては、自己責任でお願いします。
特にこの加工をしたあとにSL純正デッキに戻した場合、デッキ、アンプ等が破損する可能性もあります。



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