<セラを改造しよう> |
改造no.55/セラのワイパーを時間調節ワイパーにする・(By ぴえ@001)
先日、知り合いに連れられてクルマの解体屋に行ったときのことです。
友人があっちこっちをウロウロしていたので、私も解体屋に置いてあるクルマを見て回ってました。
そこで見つけたのが、「サイノス(EL44)」です。
ほぉ〜〜サイノスっていえば、5Eエンジンでセラと共通するものを感じます。
室内を覗いてみると、色々と使える部品が残っている様子。
じっ〜〜〜〜と見て考えていると、1つの物が目に入りました。
それは「ワイパー・ライトレバー(正式名:ターンシグナルスイッチ)」
セラとまったく同じ形状、デザインなのです。絵柄まで同じで、色が違うだけ。
(セラは黄色ですが、サイノスは白でした)
まったく同じなら、それで終わりだったのですが、なんと「INT
TIME」というレバーがある!
これは間欠ワイパーを時間調節できるものです。
セラにはない!
ワイパーの形状が同じなら、セラにも付くはず!
そーすれば、セラにも時間調節式間欠ワイパーが!!
と、1人で興奮して、何も考えずに購入してきました。
今回はそれを加工してセラに付けましたので、そのレポートです。
(一応、作業レベルを★★★としてますが、慣れてしまえば10分で交換ができる小技★★です)
帰宅後、家にあるサイノスのカタログを見てみました
・ウォッシャー連動間欠ワイパー(α)
・ウォッシャー連動時間調節式間欠ワイパー(β)
「サイノスのすべて」によると、時間調節式間欠ワイパーは、
リングで可変(1.6秒〜10.7秒毎)とのことでした。
サイノスではオプションでリヤワイパーも装備できましたが、その場合はワイパーレバーの形状がまた変わってきます。
ちなみにセラのカタログには
・間欠ワイパー
とだけ記載されていましたが、実際はウォッシャー連動間欠ワイパーですね。
「セラのすべて」によると、間欠作動は4秒毎に1回のシングルモードとのこと。
一応パーツリスト(セラのとサイノス)の型番を調べたので記載しておきます。
セラ
ターンシグナルスイッチASSY 型番84310-18011 定価10400円
ライトコントロールスイッチASSY 型番84112-80059 定価3090円
サイノス(EL44)
ターンシグナルスイッチASSY 型番84310-16260 定価10400円(β・リヤワイパーなし)
型番84310-16460 定価9500円(α・リヤワイパーなし)
ライトコントロールスイッチASSY 型番84112-80053 定価2800円
型番は違うようです。
では実際にセラとサイノスのライト・ワイパースイッチを比べてみましょう!
今回購入したサイノスのレバースイッチです |
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ウインカーレバーの比較です (上がセラ、下がサイノス) 色以外はデザインも形状も同じですね |
サイノス用です。 写真のように「INT TIME」が! |
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こちらはセラ用です。 「INT TIME」がありません。 それ以外は同じデザインですね |
セラとサイノスを並べてみると、、 ステアリングボスもセラとサイノスは同じ型番でした。 |
細かい部品に書いてある型番を見ると、ほとんど共通の型番でした!
違うのは、ワイパースイッチのみ。それ以外の型番は同じという事が分かりました。
(実際はウインカーレバーのリレーが異なりました)
もちろんネジ穴、配線の形状までも同じでした。
(配線コネクターも、同じ配線のようです。)
サイノスの裏側 |
セラの裏側 |
このままセラに装着すれば、とりあえずは簡単に完了するでしょう。
つまり、サイノス用レバースイッチは、セラにポン付け交換が可能という事が考えられます!
(ただし、そのまま付けるとヘッドライトのハイビーム時に、ローが消えてしまいます *詳しくはこちら)
デザイン的にもそのまま付けるのは嫌で、個人的にどうしても気になる事が、、、下記に続く!
サイノスレバーとセラレバーをニコイチにする! |
そうです、セラ用レバーは文字が黄色なのです。
まったくデザインや絵柄が同じサイノスは白。
これが気になったのです(きっとどうでもよいことですが)
そこで、セラ用とサイノス用をニコイチ(2つを1つにする)にしました。
今回の作業は
・ワイパーレバーを移植する
これだけです。
早い話、少しでも黄色い文字を増やすというのが目的です(笑)
(追加:ウインカーレバーのリレーはセラ用を使った方が良いです。ページの一番下に説明有り)
まずはワイパーレバーを移植しましょう!
ポイントは、セラのウインカーレバー本体に、サイノスのワイパーレバーだけを移植することです。
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セラの方のワイパーレバーの根元です。 ネジが3本ありますので、このネジを外します |
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これで外れました。 あとはサイノス側のワイパーレバーをこちらに付けます。 |
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さっき外したセラに付いていたウォッシャーボタン周辺だけ外します |
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この部分だけを移植します。 ちなみにリヤワイパー付きレバーの場合は、 形状が異なるために移植ができないようです |
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ワイパーレバー完成です INT TIME付きの黄色の文字です |
これで時間調節式間欠ワイパー・セラバージョンが完成です! |
ついでに、、、、ウインカーレバーを分解して、グリスアップしてみました。
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ウインカーレバーの根元です。 ネジが2本ありますので、このネジを外します |
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ネジを外して、レバー自体を外します。 |
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これでレバーが外れました。 あとはグリスアップして元に戻します。 |
セラに取り付ける! |
さて、次はさきほどの完成したレバーをセラに取り付け方法です。
(外すときもこれを参考にしてください)
純正のステアリングです 注意 |
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底から見ると、ネジが1つあるので これを外します。 |
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ホーン部を上に持ち上げる感じで 外します。 |
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ホーンのケーブルがあるので、外します。 次に純正のステアリング本体を外します。 |
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ステアリングを外した状態です。 |
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次はステアリングコラムを外します。 下から覗くと、ネジが3箇所ありますので、 それをすべて外します。 |
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下側のステアリングコラムが外れました。 1つは赤い矢印のネジです |
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上側のステアリングコラムのもうひとつのビスは、メーター前にある穴がそうです。 ただし、通常の場合はこのネジを外すのは困難ですので、上側のステアリングコラムを付けたまま作業をすすめる事になると思います |
ステアリングコラムを外すと、やっとレバースイッチ自体が見えてきます。 今度はレバースイッチ自体を外します。 ネジ3カ所で固定されていますので外します |
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これだけでは外れません。 裏側を覗くと、ケーブルが接続されているので、このケーブルを外します。 意外に固いのと、写真の位置では狭いので、ケーブルが付いた状態で手前に引っ張ってしまうと作業が楽です |
手前に引っ張った状態です。 矢印の部分を押しながらケーブルを抜きます。意外に固いです。 |
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あとは用意したレバーと交換して、逆の手順で固定すればOKです! | |
完成! |
完成です! |
次の動作はきちんと確認しましょう!
・エンジンONの確認(きちんとエンジンが付くか)
・ウインカー(右、左)の点灯確認
・ライトスイッチの確認(スモール、ハイ、ロービーム、パッシング)
・ワイパーの動作確認
・ウォッシャーの動作確認(ウォッシャー液とワイパーの作動)
注意1 コラムスイッチを移植交換するときに注意することは、 「パッシング」にした時に「ハイビーム」と「ロービーム」が同時点灯してるか見る事です。 (写真はセラの正常なハイビーム時) と、言うのは、色々とサイノスの配線図などを調べていると、電気の構造がセラとは1カ所だけ違ったのです。 サイノス → ハイビーム時は、ロービーム消灯(H4のHi/Lo切り替え式なので) セラ → ハイビーム時は、ロービームもハイビームも両方とも点灯 なので、きちんとウインカーレバーのリレー部分はセラのを使わないと、ハイビーム時にローが消えてしまいます。 |
注意2 以下が時間調節式間欠ワイパーを装備しているグレードです |
注意3 セラにコラムスイッチを移植交換するときに、リヤワイパー付きのものを移植した場合は、 このページで紹介している、セラのウォッシャーボタンなどの移植ができません(形状が異なるので) ただし、時間調節間欠ワイパーの機能は使えるようになります。 また、リヤワイパーのスイッチに関しては、 裏側の白いコネクターに配線を接続することで、接続した機器のON/OFFの操作が可能になります。 こちらもリヤワイパー付きコラムスイッチを手に入れたので、数日以内に紹介したいと思います。 |
作業ならびに取り付けに関しての注意! |