![]() |
|
FAQ 番外編「AXV-2について」
・基本知識
・第27回東京モーターショーは?
・当時の資料
・セラとAXV-2の違い
・セラとAXV-2のスペック比較
・その他、色々と準備中です!
・第28回東京モーターショーでのセラ
基本知識 |
セラの先行モデルとなった「AXV-2」は第27回東京モーターショーで発表されました。
![]() |
![]() |
![]() |
「ヤングパフォーマンスAXV-2」
「翼をつけたライブコンパクトビークル」
まさにセラの先代コンセプトモデルです。
このAXV-2が東京モーターショーに出品されてから、2年半後に「セラ」が発売されました。
その背景には「Yプロジェクト」というトヨタの開発チームが存在します。
トヨタ社内で若手中心の「ヤングプロジェクト:通称Yプロジェクト」昭和58年にスタート
Y1では若者向け商品のテーマを検索、「パレット」というプロトタイプ。これはセラやAXV-2とはまったく異なるデザイン
Y2では東京モーターショーのAXV-2登場
Y3ではセラの量産化・登場
このような流れがありました。
東京モーターショーで発表されたAXV-2はガルウイングドアが注目され、開発チームの自信となったようです。
実際はAXV-2が好評だったから生産移行されたわけではなく、一時はセラとAXV-2が並行して進められていたことがありました。
しかしながら、セラが登場するまでに7年間という開発期間が費やされていました。
クルマの開発は通常4年がひとつのサイクルです。これは「時間がかかっても、他社を寄せ付けない個性的なクルマを作る」
ということが当時のトヨタの方針であり、また、プロジェクトの方針でもあったからです。
(Y1.Y2.Y3の歴史は奥が深いようですのでこちらでは略して説明させて頂きました)
第27回東京モーターショーとは? |
写真は当時の東京モーターショーの会場です(写真提供をありがとうございました!)
開催日 昭和62年10月29日~11月9日
入場者数 129万7200人
出品車両数 960台
会場 晴海国際貿易センター
第27回東京モーターショーに出品されたトヨタの参考出品車(5タイプ)
・AXV-2
・FXV-2
・EV-30
・GTV
・ソアラAERO CABIN
この内、AXV-2がセラとして登場して、ソアラエアロキャビンも実際に商品化されて限定発売されました。
写真は当時発表されたソアラ(20系)エアロキャビンです。限定で500台が発売されました。
当時の資料 |
|
|
またAVX2が記載されている資料(TESマガジン)を提供して頂きました(りすとさん感謝です!)
当時の様子やAXV-2のスペックなどが記載されています。
・第27回東京モーターショー
・AXV-2スペックなど
・AXV-2スペックなど
![]() |
![]() |
![]() |
セラとAXV-2の違い |
写真で判断する限り、AXV-2では以下の点がセラと大きく異なっているようです。
(外装・大きく異なる点)
・ヘッドライト形状・フロントバンパー形状
・サイドウインカー(AVX-2は丸形オレンジでした)
・リヤガーニッシュには「TOYOTA」となってました
・リヤテールはデザインは同じですが、バックランプ上下が赤色でした
・天井部分がボディーと同色処理されてました
・2トーンカラーでした(アムラックス仕様の原型?)
・ホイールカバー形状
・ドアガーニッシュモール標準装備(セラのオプションの原型?)
(インテリア・大きく異なる点)
・運転席側のダッシュボード形状はまったく異なってました。
・ドア内装のデザインがまったく異なっていました。
・メーターがデジタル仕様だったようです。
・リヤのセンターアームレストにシートベルトが収納できるようになっている
・セラのトランクカバーにはスピーカーはなく、その左右に埋め込まれている
・ルームミラーがガラス貼り付けタイプ
(エンジン・大きく異なる点)
・AXV-2は2Eエンジンが採用されていました
逆にAXV-2とセラの共通点・似ているところ
・シート形状(ただし背面は異なる/ただしシートベルトがシートに埋め込まれていた)
・助手席側ダッシュボードのデザイン(ただしエアコン吹き出し口の形状が異なる)
・リヤガラス・ドアのグラッシーキャビン
・リヤのインテリア形状
セラとAXV-2のスペック比較 |
セラとAXV-2のスペックを比較してみました。
セラのスペックはカタログ値、AXV2のスペックはTESマガジンから参考にしました。
AXV-2(1987) | SERA EXY-10 セラ | |
全長(mm) | 3780 | 3860 |
全幅(mm) | 1650 | 1650 |
全高(mm) | 1260 | 1265 |
W/B(mm) | 2300 | 2300 |
空車質量(kg) | 900 | 890/930 |
定員 | 4 | 4 |
パワートレーン | 直4DOHC | 直4DOHC |
排気量(cc) | 1300 | 1500 |
最大出力 | 82PS/6000rpm | 110PS/6400rpm |
最大トルク | 10.5kg・m/4800rpm | 13.5kg・m/5200rpm |
駆動方式 | FF | FF |
T/M | 4AT | 4AT/5MT |
タイヤサイズ | 185/60R14 | 175/65R14 or 185/60R14 |
比較して見ると、AXV-2と完成したセラとのサイズはとても近いのが分かります。
エンジンのスペックが異なるのは、AXV-2の時点では「2E」エンジンが搭載されていた為です。
セラとAXV-2の変更点、、、準備中 |
いろいろな資料があるので、それを使って順次アップしていきます!お楽しみに!
実際にAXV-2とセラでは、資料によると以下の点が大きく見直されて変更になったようです
・フロントAピラー AXV-2に比べてセラでは約6センチ外側に広げられた。これにより視界も改善された。
第28回東京モーターショーでのセラと販売されたセラの違い |
第28回東京モーターショーでデビューとなった「セラ」ですが、その配布されたカタログでは現在のセラとは異なる点がありました。
外装での違い
・純正アルミにトヨタマークがなく、文字がないキャップだった(ホイールキャップタイプにはトヨタマークが入ってました)
・タイヤがNAGIではないかも?ポテンザを履いていたとの噂有り。
内装での違い
・メーターの文字デザインがまったく異なる。文字が普通車のような感じで文字色も白。
・純正ステアリングの形状は同じだが、ホーンボタンには「TOYOTA」と文字が。まだトヨタマークではなかった。
・室内のボタンの文字がすべて白だった。まだ黄色が採用されていないらしい。
・センタースピーカー・ツィーターの枠が青色。まだ黄色ではないらしい。
・リヤスピーカーも可動部には何も文字が印刷されていない。
セラのすべてをみると、「セラのメーター文字盤は開発の最終段階で決まった」と記載されていました。
|