セラに関するFAQをまとめてみました。


FAQ No.5 「セラのエンジン」

セラのエンジンはE型エンジン
5E-FHEってどんなエンジン?
セラの燃費
セラの燃料タンク
オイルエレメント
セラのATをMTにする
セラを6速M/Tにする
ギヤ比
セラターボにするには
セラのプラグコード交換
タワーバーを取り付ける
マフラー交換(準備中)
MT・クイックシフトを取り付ける
L.S.D.
強化クラッチカバー
アース強化
エンジンヘッドから油漏れがする
エンジンから音がする
オイルパン
セラの振動
オイル容量
予備知識
その他



 セラのエンジンはE型エンジン
・セラのエンジンは「5E-FHE」E系エンジン
セラには1種類のエンジンしか存在しません。搭載エンジンは「5E-FHE」1500CCです。
これはトヨタの
E系エンジンです。
1300ccの4E系エンジンをベースに、ストロークを77.4から87mmまでロング化した1496cc。
スターレットなどの4Eと5Eは共通点が多いです。違うポイントは、クランクシャフト、コンロッド、ブロックなど細かいところです。
他にもコンピューターなども異なります。

E系エンジンを搭載しているトヨタ車の一例
4E-FE

スターレット、サイノスα(EL52)
5E-FE
ラウム、サイノスα(EL44)、カローラ2/ターセル/コルサ(EL51/53)、カローラバン(TB-EE103V)、カルディナバン(GC-ET196V)
5E-FEH
サイノスβ(EL54)

E系エンジン搭載車の詳細の比較はこちら(別ページに比較表を用意しました)

5E-FE系エンジンは、低・中速回転域のトルクが太く、加速の良いキビキビとした運転ができるのですが、
急加速、急ブレーキを多用すると、とたんに燃費に跳ね返ってきます。

豆知識
5E=E系エンジン(5E型)
F=ハイメカツインカム
E=EFI(燃料噴射制御)
もともとE型エンジンは1000cc〜1300ccあたりの排気量をカバーする目的で作られたエンジンである。
(トヨタがリッターカー用に開発したコンパクトエンジン)
その意味では1500ccの5E系は、やや無理して増量した感なきにしもあらず。
すなわちボア74mmは共通、ストローク77.4mmの1331ccが4E系、ストロークを87mmに延ばした1496ccが5E系。
ちなみに気筒間隔は6mmしかない。2E系からボアが1mm広がった。
上記の4E、5Eエンジンのほか、2Eエンジン(初代スターレットなど)や3E、輸出用の1Eもあった。

左の写真はセラのエンジン<5E-FEH>です

左の写真はサイノスのエンジン<4E-FE>です

左の写真はカローラバンのエンジン<5E-FE>です

※参考:エンジンを降ろしたセラです




 5E-FHEってどんなエンジン?

セラに搭載されている「5E-FHE」は、当時は第2世代ハイメカとして開発されて搭載されました。
他のクルマでは味わえないライブ感覚を生み出すパワーユニットが目的に搭載されました。

エンジン
レーザーα-II 5E 16バルブEFI・S "5E-FHE"

「高出力」ネット110ps/6400r.p.m
・ストレート吸気ポート
・デュアル排気システム
・ストレート排気管

「低振動・低騒音」
・大容量メインマフラー
・衝撃波吸収サブマフラー
・8バランスウェイト型クランクシャフト

「低燃費 10モード14.6km/L」
・ISC(アイドルスピードコントロール)によるきめ細かなアイドリング制御
・2段階エアコンアイドルアップ(エアコン負担に応じ、アイドル回転数をきめ細かく制御)

当時の東京モーターショーに出品されてその後に市販された車では、日産のBe-1やPAOなどがありましたが、
トヨタのセールスマニュアルの比較では、K10マーチやBe-1はMA10というエンジンで52PSでしたがセラは110PSもあり、
大きな差があると記載されていました。

今となっては力不足も感じるエンジンですが、十分楽しいエンジンです



 セラの燃費

カタログによると、10モード14.6km/Lですが
セラの燃費はATとMTで全然違うようです。
MTで、平均15km/l
ATは、平均8km/lぐらいのようです。
ATでも高速走行だと14km/lになる事があります。


 セラの燃料タンク

・セラの燃料タンク
セラの燃料タンクの容量は「40L」です
残り10Lぐらいでメーターのガソリン警告が光ります。


 オイルエレメント

セラのオイルエレメントは、他車共通部品です。
純正番号 90915-10001
     90915-03001
セラ以外でも、スターレット、サイノス、カローラ、スプリンター、カローラ2、ターセル、コルサ、
カルディナ、カリーナ、セプター、マーク2、チェイサー、クレスタ、タウンエース、ライトエース、
ライトエースなどがあります。
(年式、形状等で使用するエレメントが異なりますので、詳しくはディーラー等で確認してください)

 セラのATをMTにする

ATからM/Tに載せ替えたセラも多数存在します。ミッション全部をMTに交換します。
MTセラの部品を流用する方法や、コルサターセル系、スターレット系を移植する方法があるようです。

以下、Club SERA掲示板に記載してあった情報を引用します。

MT載せ替え作業は予想以上に大変です。
殆どEP流用ができるそうですが、オートマ回りのクラッチハウジングやミッションケースを丸ごと交換して、
更にATに接続される配線も増設もしくは、ワイヤーハーネスの入れ替え、ECUもAT用に交換。
あと車内だと当然クラッチペダルがないのでそれの増設。
さらにその作業がまた大変らしく、ダッシュボードのオール取り外し・・
クラッチペダル用の穴を開ける作業も必要です(内装自体はMT用の穴らしき蓋があります)
車内でいえば、MTシフト回りになりますね。センターコンソールを外してすべて交換する作業が必要です。
またドライブシャフトの交換も必要になります。
(AT、MT、デフ有、デフ無などによりドライブシャフトは異なります)
スターレットのドライブシャフトは太さが違いますが、インプットシャフトも異なります。
ラジエターを初めとする水廻りや、エアコンの配管、クラッチの配管、シリンダー、
ガソリンの浄化装置などもAT車とは異なる事も忘れずに・・・
配線はもちろん引き直し&センサーコネクターを用意必須です。
ラジエターもAT用とMT用と異なります。先ずは「容量」が異なります。
そしてホース出口の位置が違う為に、AT用をそのまま付けようとすると、今まで無かったものにメガヒットします!
今まで無かったものとは・・・、「レリーズシリンダー」です。あと、サーモハウジングも違うかも?!

ATからMTにする際に交換が必要だと思われる部品一覧
・コンピューター
・配線
・ラジエーター
・クラッチの有無
・フライホイールの有無
・変速機の違い
・ラジエター

作業内容としては、、、
・コンピューター交換(MT純正品と交換など)
・配線引き直し(もしくは加工など)
・フライホイール取り付け(もしくは軽量と交換など)
・ラジエーターの加工(もしくは2層式以上と交換など)
・クラッチの取り付け(LSDを入れるなど)
・ミッション脱着

細かい部品まで交換する必要がありますので、個人では大変かも知れません。
クエストパワーなどで載せ替えメニューがあります。



 セラのMTを6速MTにする

6M/Tに載せ替えたセラも多数存在します。
AE111後期の6MT(160形式)をそのまま載せ替えてしまう方法です。これによりセラを6M/Tにします。
ミッション全部を交換します。
クエストパワーなどで載せ替えメニューがあります。

メモ:6M/Tに載せ替えた場合は、構造変更の申請が必要になります。



 ギヤ比

M/Tのギヤ比一覧を紹介します
(C140/150/160系は一部共通のようです。セラのMTはC155)

SERA EP82(GT) EP91(V) AE92 AE101 AE111 EL44
1速 3.166 3.166 3.166 3.166 3.166 3.166 3.166
2速 1.904 1.904 1.904 1.904 1.904 2.050 1.904
3速 1.310 1.310 1.392 1.310 1.310 1.481 1.310
4速 0.969 0.969 1.031 0.969 0.969 1.166 0.969
5速 0.725 0.815 0.815 0.815 0.815 0.916 0.815
6速 --- --- --- --- --- 0.725 ---
後退 3.250 3.250 3.250 3.250 3.250 3.250 3.250
ファイナル 4.312 3.722 3.722 4.312 4.312 4.529 4.312

スターレットの世界では、EP82とEP91で3速と4速のギヤ比が異なるために、
互換性があることを利用して、お手軽にクロスミッションが可能のようです。(ただしNAエンジンからは流用は不可との事)
EP82GT、EP91V、AE111の3つを利用して、純正流用クロスミッションを制作する方法もあるようです。
EP系とAE系の流用ではベルハウジングの交換が必要との事です
ボルトオンというわけではないですが、AE111の6速ミッションを載せる方法があるようです。



 セラターボにするには

セラ・ターボは何台も存在します。
その方法は様々で、スターレット・ターボの4E-FTEエンジンを載せ替える方法が一番多いかも知れません。
ただし、簡単に積み替える事ができるわけではなく、技術と知識を必要とします。
エンジンを始め、細かい部品(ハーネスなど)やコンピューターなどの交換も必要です。
スターレットのターボエンジンの場合、インタークーラーがエンジン上部にあるために
ボンネットの加工を必要とします。
(クエストパワーのダクト付きボンネットにより、この問題は解決できます!)
(前置きインタークーラーにすれば、ボンネットの加工は必要ありません)
またスターレットの4Eターボは1300ccのため、そのままセラに積むには改造申請を必要とします。
中には、クエストパワーのセラ用ターボキットのように5Eターボ(5E-FTE・1500ccターボ)の製作を可能とするショップも
存在しますので、自分の求めるものをしっかりと決めて、ショップに相談に行くのがおすすめです。
セッティングや細かいパーツによって、セラターボの完成が異なってきますが、やはり速いです!!


<現在、クエストパワーにてセラ用ターボキットを制作中です>
内容 4E-FTE載替メニュー(エンジン点検済み)、タービンアウトレット&フロントパイプ交換、専用ラジエター&ボンネット交換など。
   5E-FHE→5E-FTHEメニュー 排気量そのままでターボ化 
詳しくはクエストパワーホームページで御確認下さい



 セラのプラグコードを交換する

セラのプラグコードを他社製に交換する場合、
前期型と後期型は形状が異なるので購入の際には注意が必要です。
前期型は、ウルトラ製、スプリットファイア製などが選択できます。
後期型はサイノスと共通形状です。TRD製、ウルトラ製、スプリットファイア製などが選択できます。
詳しくは→セラを改造したい>プラグコード


 タワーバーを付ける

詳しくは→セラにつく他社製パーツ>タワーバー


 MT・クイックシフトをつける


TRDのクイックシフトを見ると、
「スターレット,サイノス,セラ,ターセル,コルサ,カローラ2用」と書いてありました。
型番 33530-EP800
定価 26000円(TRDシフトノブ付き)
EP82、EL、EXY10はTRDクイックシフトが共通みたいです。
シフトストロークを短くすることで、素早いシフトチェンジが可能になります。
純正のフニャフニャ感が無くなり、しっかりシフトチェンジが出来るようになります。


 L.S.D.

・L.S.D.(リミテッド・スリップ・ディファレンシャル)
L.S.D.とは「リミテッド・スリップ・ディファレンシャル」の事です。
コ-ナリング時や加速時の各駆動輪にかかる荷重はすべて異なります。
通常のデフではアクセルオンやオフ時の駆動力は荷重の少ない駆動輪に逃げようと働きます。
これではコーナリング中の確実なブレーキングや加速時の車両コントロールは不可能です。
L.S..D.は逃げようとする駆動力を左右輪の回転数やトルクの差を感知して、デフ機能を制限することで
確実に路面へ伝えます。これによりコーナリング時のアクセルによる車両コントロール性能は確実に向上し
走行性能全体のレベルがワンランクアップします。

L.S.D.には「機械式L.S.D.」と「ヘリカルL.S.D.」とあります。

FFの車両はマニュアルトランスミッションのみ使用可能です。
そのため、セラでもMTのみの設定になっています。

・後付けL.S.D.
TRD セラ用L.S.D. 品番41301-EP703 定価85000円

ちなみにLSDは、EP82、EP91、AE92、AE101、AE111が共通のようです。



 クラッチカバー・クラッチディスク

クラッチカバー・クラッチディスクはエンジンとトランスミッションの間に取り付けられていて、
エンジンの出力をトランスミッションに伝えたり、遮断したりする役割があります。

以下の車種と共通のようです
適応車種:カローラ/スプリンターAE82/86・AE92(〜89.4)
スターレットEP71ターボ・EP82/91(NA)、サイノスEL44・EL5#
カローラU/コルサ/ターセルEL31(NA)・EL41・EL43・EL51
セラEXY10、MR2/AW11(〜85.5)
カリーナ/コロナ/セリカAT160・AT170(〜89.7)・AT171等

*参考
TRD セラ用クラッチカバー 品番 31210-NP110 定価25000円
TRD セラ用クラッチディスク スポーツフェーシング 品番31250-AE852 定価17000円
TRD セラ用クラッチディスク メタルフェーシング 品番31250-TA462 定価34000円



 アース強化

・アース強化
詳しくは→セラを改造しよう>セラにアーシングしよう



 エンジンヘッド部から油が漏れている


他のトヨタ車でもよく見られます。
ヘッドのボルト部分の回りが黒くなっているのです。
これはボルトがゆるんできているのが原因です。このボルトを締めてみてください。


 エンジンから音がする

走行中にエクセルを踏むと、カラカラと小さな音がする→ノッキングの可能性あり
ハンドルを切ると、変な音がする→ステアリング根元部分の油ぎれ(グリス)の可能性が高いです。
走行中、信号待ちなどで振動音がする→エンジンマウントが劣化してます
エンジンを切ったのに、時々ジッーと聞こえる→チャコールキャニスターの音です。故障ではありません。
・水温計ノイズ→エンジンを回転時にガリガリという音。止めてもしばらく残る
・オルタネーターノイズ→アクセルを強く踏むと高い音。エンジンを切るとまもなく止まる
・燃料計ノイズ→ガリガリという音。急発進やラフロード走行時。
・クーラーノイズ→ウーウーという音。クーラー操作時に出る
上記は参考程度にしてください。異音を感じた場合は工場、ディーラーに行くことをおすすめします


 オイルパン

セラのオイルパンは、ラウムと同じ形状です。
(ラウムもセラと同じ5Eのエンジンです)
ただ、オイルパンの形は一緒なんですがラウムのほうがビードの数が多くて耐震性、ビビリにも優れてます。
オイルパンの強化をするなら、ライム用をおすすめです。


 セラの振動

セラって改造すると信号待ちとかで「振動がはげしいなあ」なんて経験はありませんか?
原因の多くはオルタネータが弱いからなんですが、、、そこで今回はアイドリング調整技です。
マイナスドライバー1本でできます!まずはボンネットを開けてエアクリをたどってみてください。
するとEFIとか書いてあるのにぶちあたります。
そこを良く見るとなにやら丸いゴムがあります。そいつを指でとってください。するとマイナスドライバーで回せるネジがあります。
こいつを左に回すとアイドリング時の回転数が上がり右に回すと回転数が下がります。
結構簡単で役に立つので試してみてください。
回転数が上がる分、電力もアップします。
(ただし、作業は自己責任でお願いします)


 オイル容量

各オイルの容量です。
・エンジンオイル オイルのみ交換2.9L 
・エンジンオイル オイルとオイルフィルター交換時3.2L
・冷却水 4.8L(MT) 5.1L(AT)
・マニュアルトランスアクスルオイル 2.4L
・オートマチックトランスアクスルオイル 7.2L
・パワーステアリングフルード ポンプ交換時0.2L 総容量0.8L
・ウォッシャータンク容量 1.7L


 予備知識

あまり大切な事ではありませんが、予備知識として、、、
・セラはFF(前輪駆動)です
・車両重量は、仕様によって異なりますが、だいたいフロント570kg〜620kg、リヤが320〜340kgです
・ボディー形状は、「3ドア」になります。



 その他

・燃料残量警告灯
メーター内のガソリン残量計ですが、ガソリンの残りが約7L以下でランプが点灯します。
燃料計はエンジンスイッチ関係なく燃料残量を示します。

・セラで給油する
セラのガソリン給油口(燃料補給口)は左側です(助手席のほう)
セルフ給油のときは注意してください。
運転席右下のレバー(フェーエルリッドオープナー)を引き上げるとカバーが開きます。
ちなみにセラのガソリンタンク容量は40Lです。
残り7Lで燃料残量警告灯が光りますので、給油をしても30Lちょっとの給油しか入りません。

マフラーに関しては セラFAQ>セラを改造したい を参考にしてください



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