セラに関するFAQをまとめてみました。 |
・セラのエアコンについて
・エアコンのチェック方法
・前期と後期のエアコンの違い(R12と134a)
・エアコン修理例
・エアコンQ&A
セラのエアコンについて |
・セラは発売開始から10年以上も経過している車種です。
さすがに10年以上の車ですので、電装系は壊れていない方が珍しいかも知れません。
(家電製品が10年以上壊れないで動いてるのは珍しいですもんね)
前期モデルなどは、さすがにエアコンの故障が多くみられます。
冬や春はエアコンがなくても平気ですが、さすがに夏は大変です。
エアコンガスが抜けているだけなら、ガス補充のみで冷たくなりますが、
厄介なのはコンプレッサー等の故障やホース等の漏れがあるケースです。
状態によって修理代は異なりますが、全部修理すると20万円以上かかります。
エアコンのチェック方法 |
1.エンジンを始動する。
2.エアコンの温度を一番冷たい20度以下にする。
3.ブロワースイッチ(風の強さ)もHIにする
4.エンジン回転数を2000rpmにする
これで冷たい風が出ないで温風の場合は故障してます。
(もしくはエアコンガス量が不足してます)
ちなみに「A/C」のボタンが消えたり付いたりと点滅してる場合はエアコンのエラーを表してます。
前期と後期のエアコンの違い<R12と134a> |
セラのほとんどは、R12フロンガスタイプのエアコンを使用してます。
しかし後期型の一部からは134aの新冷媒が採用されています。
(セラのパーツカタログによると、R12は90年3月から93年12月に生産された生産番号〜16323まで。
134aは生産が93年12月〜95年12月の生産番号が16324以降のようです。
実際に生産されたセラで、134a装備車は500台ぐらいだと思われます。つまり全体の3%です。
残りの97%のセラはR12タイプで生産された思われます。)
R12と134aの違いは下記の通りです。
従来、カーエアコンには、CFC−12(R12)というエアコンガスが使われていました。
しかし、CFC−12(R12)は大気中に放出されると、オゾン層の破壊を引ぎ起こすことが分かりました。
オゾン層の破壊は、太陽から地表に届く紫外線の量を増加させて、皮膚ガンや自然環境破壊の原因となるので、現在では世界的な問題となっています。
したがって、エアコン部品の交換や修理する時、エアコンガスを抜き取る作業が必要になりますが、エアコンガスのCFC−12(R12)は大気に放出せず、
回収して再使用します。CFC一12(R12)は、回収機を使用して正しく回収すれば、再使用しても性能が低下することはありません。
現在では、CFC−12(R12)の代わりに、オゾン量を破壊する成分を合まないエアコンガスHFC−34a(R134a)を使用するようになりました。
それは、R12は使ってはいけませんって言う法律が出来たからです。
この法律が出来た当時はオゾン層の破壊がクローズアップされてきた頃でした。
HFC−134a(R134a)とCFC−12(R12)のエアコンシステムは、まったく互換性がないので、エアコンガスやエアコンオイルを
間違えたり混せたりしないように注意が必要です。
現在、エアコンガスのR12は生産されていませんので、エアコンガスの補充は困難となってきました。
R12の実勢価格は134aの3倍近いです。
今では代替えフロンが存在しますが、それも134aの2倍ほどの値段です。
では、R12を134aに変換するキットも存在します。
セラにこのキットを付けてR12を134aにする事は可能です。
ただし、電装屋によって取り付けができないと言われるかも知れません(筆者も最初の電装屋では無理と言われました)
R12から134に修理交換する場合、どこまで部品を交換するのかによって費用が異なってきます。
詳しくはお近くのディーラーや修理工場にて相談してみてください。
エアコン修理例 |
エアコンの故障は様々なケースがありますので、下記では色々なケースを紹介したいと思います。
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Pollyさんのエアコン修理例です(ブレーカーが落ちた例)
一度、セラのバッテリー系統が壊れてしまいました。
それはヒューズ交換やバッテリー交換で修理できたのですが、その後にエアコンが動作しない事が判明。
近くの町工場に相談したところ、「エアコンヒューズのブレーカースイッチが落ちてるんじゃないか?」との事でした。
グローブボックスを外して(ネジ2本のみ)、セラのコンピューター近くにある配線の集まりにある丸い銀色のものを
探して、そこの穴を先のとがったもの(この時はクリップを使用しました)でカチッと押すだけで大丈夫でした。
次にエンジンを付けると、無事にエアコンが直ってました!
このヒューズはエアコンなどのバッテリー系統に異常があった場合に落ちる仕組みになっているようです。
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エアコン修理例です(ブレーカーが落ちた例2:ブロアモーターのレジスタ故障)
セラのエアコンをAUTOにすると、ブレーカーが落ちてしまいました。
何度ブレーカーをリセットしても、AUTOに切り替えると落ちてしまいます。
車屋さんに相談したところ、レジスタが原因と言われました。
レジスタは、グローブ・ボックスを外すと、正面に見えます。
長方形の物で、配線のコネクタが刺さっており、それを外すと、上下2本のネジで止まっています。
裏側は白い碍子で抵抗になっている物です。
私は予算の問題で、解体屋にあるセラから中古パーツで手に入れて交換しました。
(下の写真に写っているのがレジスタの外した写真です)
中古品だったので汚れていましたが、取り付けたところ、ブロア・モーターも正常に作動しました。
しかしアイドリングで放置しておくと、ブレーカーが効いてしまいますが・・・(^^ゞ
とりあえずは今までの物より随分良くなりました。
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ぴえセラの場合
ピエのセラ(前期H3)も壊れている条件で購入。
安く修理できるだろーと思ってディーラー(この時はトヨペットへ)に相談へ。
しかしディーラーではエアコンに関しては見れないのです。エアコン関連は電装屋に下請けで頼んでいるとの事。
見積もりを頼むため1週間ほど預けました。(この1週間が長く感じました、、、)
しかも雨の日に、工場の外の道沿いに置いてある自分のセラを見て、ちょっとショックでした。
見積もりは20万円でした。詳しい話を聞くとトヨタの人は何も分からないとの答え、、。オイオイ!
ここのトヨタオートは、エンジンマウント交換の際も車内が泥だらけで帰ってきたので、
さすがに使うのをやめました。
仕方なく直接電装屋に話を聞きに行くと、修理はR12のままで、134は無理と言われました。
しかも修理はディーラーを通して持ってきて欲しいと言われて、この時は修理を断念。
で、それ以降は他のディーラー(ネッツ)でセラを見てもらうようになったので、
クーラーの相談をすると、大きな電装屋を紹介してくれました。
直接電話をして予約。予約した日の1日で見積もりを出してくれました。
ここの電装屋は対応がとても良く、前とは比べものになりません(;.;)
修理は134に変換するレトロキットを使用する方法を取りました。
R12のまま修理をすると、エアコンガスが割高なので修理金額が逆に高くなるのです。
ただ、問題が発生。今のR12を134aに変換するレトロキットの部品の一部が欠品していて、
入荷まで1ヶ月かかるんです。とりあえず1ヶ月待ちました。
部品が届いてからは、修理は3日で終わりました。
ついでにエアコンダクトが割れていたので、これも修理してもらったのですが、
問題が起きました。なんと今の内装色(グレイジュ)が生産終了で在庫がないのです。
悩んだ結果、エアコンダクトはブルーグレーの内装のものに交換する事にしました。
壊れたのは片方ですが、色を合わせるのに両方とも交換しました。
修理後は、エアコンは快調、、、、と思っていたのですが、
走行中は涼しいが、停止時はダメ。生暖かい風が出てくるのです。
一度エアコンガスの補充をしてもらったのですが、それでも停止してから5分経つと、
涼しくなくなります。でもアクセルを踏んで2000回転以上にすると冷たくなるのです。
また修理に持っていくと、次はエアコンのリレーを交換。
そのまま半年間走っていたのですが、やっぱり冷たい風が出ない時があります。
そこで電装屋に預けて見てもらったところ、コンプレッサー不調で再度交換です。
今はやっと快適な冷たい風が出るようになりました。
以下がピエセラのエアコン修理の明細です。
品名 エアコン修理 工賃63690円
品名 EVAPORATOR SUB 部品代22500円
品名 EXPANSION.VALVE 部品代4780円
品名 TUBE&ACCESSORY 部品代8700円
品名 コンプレッサー リンク品 142500-1800 工賃34900円
品名 マグネット クラッチ アッシー 部品代19900円
品名 TUBE.DISCHARGE 部品代2010円
品名 TUBE.LIQUID 部品代1560円
品名 HOSE.DISCHARGE 部品代6600円
品名 HOSE&ACCESSOR 部品代8100円
品名 レシーバー 部品代1990円
品名 吹き出し口 部品代920円
品名 ADDITTONAL KIT 部品代3300円
品名 134aフレオンガス 数量4 単価1500円 部品金額6000円
総額194481円(税込み)
2001年7月に修理した時の金額です。
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ゆたろう様のエアコン修理例です
(2003/03/18 に書き込みがありました)
自分の車もクーラーが効かなくて修理しました。(去年の4月です)
内容は以下の通りです。
修理を考えている方の参考になれば幸いです。
R12→R134a変更
部品代 工賃
エバポレーター 22500 本体脱着エバポ組替他 45000
エキスパンションバルブ 4780 (ダッシュボード周辺脱着含む)
レシーバータンク 1990 コンプ脱着、クラッチ組替 7000
プレッシャースイッチ 3470 (アンダーカバー脱着含む)
レトロキット 3300 真空引き、ガス漏れ確認 6500
ガス 134a×3 2700 コンプレッサーオイル補充他 6000
ガス テスト用 1000
コンプレッサー修理(リビルド)35000
税込み総額 ¥146,202
2002年4月に修理した時の金額です
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カタクラ様のエアコン修理情報です
(2003/05/09 に情報の提供がありました)
クーラーが故障しました。
パーツは、コンプレッサー、エバボレータ、ホース等すべてに渡って壊れました。
そこで、修理なのですが私は町の自動車工場に出しています。
そこは、自前でエアコンの修理を行える工場でした(値段は少し割高かもしれませんが)。
もちろんフロンはR12機器なのですが、その工場で充填してもらったのはR12機器に互換性のある
「ソルパワーMK R−SP34E」というものです。
現在、1年以上使用していますが特に問題はありません。
冷却効率もR12なみですし、R12と混合しても問題なく値段も安いです。
ソルパワーMK R−SP34E
http://www.realinc.co.jp/sol/index.html
難点が一つありまして、室内に「ブーン」という音がしますが、
これは故障ではないそうです。
やはり触媒自体の値段は、R12よりは安いですが(200g1500円くらいです)、
R134aより高いです。
この辺は、レトロキットとの兼ね合いなりますのでどちらを選ぶかは本人しだいですね。
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エアコンQ&A |
「エアコンダクトが割れた場合は?」
助手席側のエアコンダクトが割れた場合は、右側(運転席側)はダッシュボードを外さないと
交換できません。左側に関しては交換可能です。
(ダッシュボードの左側のネジを外して、ダッシュボードを手前に引いて、その隙間から交換する方法です)
裏側からネジで止まっていますので、簡単に交換できないようです。
現在では茶色の内装パーツが生産終了ですので後期のグレーのダクトしか注文できません。
参考
インストルメントパネルレジスターAssy No.3 定価1560円 (助手席側・左側)
インストルメントパネルレジスターAssy No.4 定価920円 (助手席側・右側)
(工賃はお店により異なりますので各自問い合わせてください)
ベージュのダクトです |
パネルが割れた例です |
「エアコンフィルターを交換したい」
最近は市販でエアコンフィルターが売ってますが、セラは交換できません。
「オートエアコンのセンサーは?」
エンジンルームに1カ所(外気センサー/ホーンの近くにあり)と、
ダッシュボードの助手席側のフロントガラス前にあります(日射センサー)
あとは内気温センサーがステアリング左側にあります。計3カ所です
ダッシュボード助手席側のセンサー |
運転席の内気温センサー |
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